パリ日本文化会館で研修会

DSC00016パリWS2

7月6日(木)、7日(金)の2日間、パリ日本文化会館で、国際交流基金が主催する「2017年度 欧州日本語教育研修会」の講師をつとめた。参加者は、欧州5か国(フランス、イギリス、ドイツ、オランダ、イタリア)の先生たちで、各国の大学で日本語を教えている方たちが主流である。

DSC00013パリWS1

会館の最上階にあるレセプションルームは、見晴らしがよく、ワークショップをするのに最適の空間である。ベランダから、エッフェル塔も間近にみえる。

DSC00014パリWS3

研修の共通テーマは、「異文化間リテラシー」×「アクティブ・ラーニング」×「学びの全身化」。6つの大きなセッションに、それぞれ講義とワークショップが入るかなりハードなプログラムになった。せっかくの機会とあって、「学びの共同化」を実感できるウォーミングアップ、教育プレゼンテーション、ドラマワークもたっぷり経験していただいた。

DSC00017パリWS5

セーヌ川をはさみ、シャイヨー宮を背にして発表準備をしている様子など見ていると、なるほどここはパリである。

DSC00018パリWS6

参加者の方々の意欲は相当なもので、すぐにも授業に取り入れたい、という意気込みがひしひしと伝わってくる。研修会の企画にあたった藤光由子先生(日本語教育アドバイザー)のコーディネート力の賜物である。

DSC00019パリWS7

予め3本の論文を読んでコメントを提出する、異文化間リテラシーを開発するための授業プランを提出するなど、事前課題をタップリこなしてから本番を迎えている。参加者の方から「反転学習の機会だった」というコメントがあったが、密度の濃い2日間は、永い助走期間があってはじめて実現したものだった。

DSC00015パリWS4

何しろ日本語指導の最前線で奮闘する方々ばかりである。発言の内容に、それぞれのお国柄や教育事情がおのずと反映されていて、私にとっても学ぶことが多く、なにより楽しい研修会だった。

コメントは停止中です。