なかなか段取りがあわなくて、帰省が遅れているうちに、とうとう雪が降ってしまった。11月24日(木)は、東京で54年ぶりとなる積雪に振り回されたが、その翌日の金曜夕刻に秋田入りし、ようやく土曜日に冬支度の作業ができた。
ここまで帰省が遅れるのは珍しい。庭がうっすら雪に覆われ、軒下にも屋根から滑り落ちた雪がかなり積もってしまっている。ただ、天気が晴れたので、作業そのものに支障はない。
秋の作業はいつも垣根の手入れを主にしている。屋敷の北側の道路に面したユキヤナギの垣根がすっかり落葉して、まるで柴垣のような具合になっている。そのかわり、冬枯れた景色のなかで、ガマズミとムラサキシキブの実が、一入鮮やかに、光沢のある輝きをみせている。
今回は、入院明けの作業を心配して、千葉から妹が参加してくれた。彼女も日ごろから、自分で庭木の手入れをしているので、さすがに手際が良い。二人で手分けをすると、いつもの倍以上のスピードで仕事が進む。
ニュースでみていると、秋田の天候は、前日の金曜まで雨や雪ばかり、日曜からはまた雨や雪の予報がでている。「作業をするならこの土曜日しかない」という貴重な一日にたまたまぶつかったことになる。
もうひとつ驚いたのは、日曜の朝の便から夕方の便まで、東京方面行の秋田新幹線がすべて満席だったことだ。緑の窓口の人によると、この混雑は、吉永小百合さんが宣伝している「大人の休日倶楽部」の影響らしい。私は、絶妙なタイミングで指定席券の「最後の一枚」を入手し、なんとか無事に帰京することができた。
そんなこんなで、今回は二重にラッキーな帰省になった。