中村高校でリユニオン

中村高校でリユニオン 022

中村高校で高校生プレゼンフェスタのリユニオンがあった。今回は、朝日新聞のインタビュー取材ということで、50人全員ではなく11人(2つの発表グループ、私立校を中心に8校)の生徒だけが集まった。フェスタのテーマ「18歳選挙権で日本はどうなる」が話題の中心である。

インタビュー会場は、校舎7階のコリドール。ここが眼下に清澄庭園・清澄公園をみおろす素晴らしい環境の図書館になっていて、公園と反対側の窓からはスカイツリーも見える。

中村高校でリユニオン 013

まずフェスタ当日の記録映像をみんなで観て、それから生徒たちが前田育穂記者の質問を受ける。この流れは、運営委員長の早川則男先生(中村高校)のアレンジである。久しぶりの再会で気持ちが弾んでいるうえに、ビデオ視聴でひとしきり盛り上がったせいで、すっかり雰囲気がなごんでいる。

インタビューを傍聴して気づいたが、生徒の文化的背景がとても豊かである。リトアニア人の留学生やASIJの生徒、ハンガリー留学から戻った生徒もいる。前田記者自身も帰国生とあって、ときに英語を交えながら、11人の生徒にまんべんなく意見を求めている。

そのお蔭で、生徒たちの自由闊達なおしゃべりが続き、何回かスーッと深い展開になるときがあった。フェスタで、なぜこんなにも多彩な発表ができるのかという話になった時のことである。今回、演劇やミュージカル仕立ての発表になったのは、当日の教師たちのモデルプレゼンが大きく影響しているし、違う学校の生徒たちが集まったことでグループ内に意見の多様性が生まれ、それが内容を面白くしたのだという。

では、自分の学校でいつものメンバーと発表をやったらフェスタのときと同じようにいくのだろうか。それは難しいらしい。学校で「発表」といえばパワーポイントが定番。そもそも日頃から意見をぶつけ合わせるということに慣れていないから、ネット情報そのままだったり、特定のだれかの意見にあわせたりする発表になってしまうのだという。こうした状況を変えていくのは、そう簡単ではないようだ。

今回の訪問で、久しぶりに小林和夫先生(中村中学・高等学校 理事長)にお目にかかった。小林先生は、毎朝全校生徒を校門で出迎え、彼女たちに元気に声をかけるのを日課にしている。体調を崩されたと聞いていたが、一時はひとりで寝返りもうてないほど重篤な状態だったらしい。

しかし、校門に立つ日を目標にリハビリを続け、みごと復帰されたという。なまなかの気力ではない。その姿がどんなにか周囲を励ましてきたことだろう。お話を聞くうちに、こちらまですっかり嬉しくなってしまったのだった。

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