第15回高校生プレゼンフェスタ―18歳選挙権で日本はどうなる

「第15回高校生プレゼンフェスタ」(11月22日)が、会場の跡見学園高校に50人ほどの高校生と20人近い教員が大集合して、賑やかにおこなわれた。はじめて出会う多文化的背景をもつ高校生たちが、その場でチームを組み、半即興型のプレゼンテーションの創造に挑戦するプログラムである。(以下の写真はすべてガイダンス風景。なかにモデル・プレゼンも組み込まれている)

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なんといっても今回の新機軸は「18歳選挙権で日本はどうなる」というビビッドなお題だったこと。さてどうアプローチするのかなあと思ってみていたら、やはり選挙への関心の低さを問題として指摘する発表が目立った。

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若者に選挙に行けという前にまず大人が変わる必要があるでしょというものから、周囲に流されず正しい情報にもとづいて責任のある判断をしようと主張するものまで色んなメッセージがあった。

発表内容もしっかりしていたが、同時に発表形式もニュース・ショーありミュージカル仕立てありとじつに多彩なものだった。とくに「(立体画像の)オンライン・ポスター」は、候補者がポスターの枠のなかで政策をアピールするという斬新な趣向で、会場が大いに盛り上がった。

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もうひとつの新機軸は、(生徒チームにまじって)教師チームがエントリーしたことだ。プレゼンフェスタにはもともと教師研修の性格がある。だから「作成プロセスを教師自身がリアルタイムで経験する」という試みは自然の流れなのだが、メンバーに余裕ができたことで今回それがやっと実現した。

興味深いのは、8つの生徒チームの発表が押しなべて既定の5分間に収まっていたのに、なぜだか教師チームだけ7分半もかかったことである。どうも夢中になって力が入りすぎたようである。それほどこのプログラムにはわくわく感がある。

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振りかえりのとき、ASIJのひとりの生徒から、今回で連続3回目の参加になることと、6月に卒業するのでこれから参加できなくなるのが残念だというコメントがあり、運営にあたった教師たちを大いに感激させた。高校生プレゼンフェスタはそういうコメントを生むようなプログラムになってきている。

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聞けば、3年連続参加の生徒が、ASIJには複数いるのだという。

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