新学期

成田・唐津焼 017

安保法制について憤っているあいだに、慌ただしく新学期がはじまった。日曜日は、オープンキャンパス。「教育のおもしろさ 教育のふしぎ」と題して模擬授業を2度やり、延べ500人ほどの高校生に聴いてもらった。見ていると、一緒にきた保護者の方が高校生より熱心にメモをとっている。

大学院の開講日に合わせたようなタイミングで、研修旅行のとき唐津で絵付した器が届いた。「11月になるかも」と言われていたので、みんな大喜びである。

あの日、私は釉をタップリふくませた筆で、皿の真ん中に松の木を描いた。想を練る時間がなく、ほんの数分考えて一気呵成に描いたものだ。縁は皮鯨にした。(写真で木村くんがもっているもの)

焼き上がりをみると、素人の手すさびという感じがよくでている。大杉皿屋窯にお礼の電話をしたら、「鉄釉の色が濃く出てしまって・・・」と申し訳なさそうに言われたが、もちろん先方のせいではない。

いつも評価の厳しいワイフが、いくらかとりなすような調子で「ちゃんと松に見えるわよ」と言った。

きっと他に言いようがなかったのだろう。

 

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