読谷村を最初に訪ねたのは1985年の盛夏、ちょうど30年前である。それから何度も読谷にいってはいるが、この時期の訪問ということになると、あまり記憶がない。ひょっとして85年以来なのかもしれない。
今回も、はじめての時と同じ夏空が広がっていたが、30年の間に、村の様子はずいぶん変わった。やちむんの里には窯場がふえ、道路もきれいに舗装された。(上の写真:やちむんの里、共同窯は屋根の嵩上げ工事中だった。)
読谷で殊に好きなのは、座喜味城跡からの広大な眺望である。ただ、これもずいぶん変化があった。海を背にそびえていた“象のオリ”の姿が消え、読谷飛行場の跡には立派な村役場も建っている。(下の写真2枚:座喜味城跡で。)
(下の写真:残波岬から西側の海をみる。)
いま読谷の人口は3万8千人、日本最大の村だという。(下の写真:残波岬の灯台。空気が澄んでいて、灯台の線がクッキリみえる。)
今回の見学は、宮崎充治先生(桐朋小学校)のアレンジである。大型の個人タクシー1台だから、好きな場所で思うさま時間を使い、ゆったり見学できるのが良い。お蔭でチビチリガマだけでなく、シムクガマも訪ねることができた。波平の住民千人が避難した洞窟で、奥行きが2570m、死者がでなかったガマとして知られている。(下の写真:シムクガマから外を見る。ガマはとてもきれに保たれている。)
あかり座沖縄公演を成功裡に終えた安堵感もあっただろうか。大いに会話の弾む見学会だったが、例会とは一味違う話題で盛り上がるところが面白かった。