日別アーカイブ: 2014/11/10

庭が山路の風情に

冬じたくと用事をかねて久しぶりに秋田にいった。毎年、だいたい同じ時期に帰省するのだが、庭の景色が一度として同じだったことがない。ことしは、いつの年にもまして紅葉が早いように感じる。

 昨年の今頃は、南庭の銀杏が、高い空に透明感のある葉をキラキラ輝かせていた。今年は黄金色の葉が園路に散り敷いて、なんだか山路をゆく気分だ。


DSC03329庭中がすっかり秋色である。北側の垣根ではガマズミがつやつやと赤い実を、東庭ではムラサキシキブが可憐な実をつけている。

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南庭の4本のモミジも、いまが盛りと黄葉している。

DSC03320        いつもはあることさえ気がつかないツタだが、庭石のうえでびっくりするぐらい赤い葉っぱをつけて存在感を示している。

DSC03318  とりわけ目立つのがニシキギで、色調の異なる紅葉が庭のあちこちにみえる。西庭のニシキギの硬質な赤が、土蔵につづく踏み石の苔のみどり、周囲を囲むヒバのみどりとひときわ強いコントラストを放っている。

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こんなに紅葉のみごとな年はめずらしい。自分の庭が、いつの間にか見る人もなき山里といった風情を醸しだしている。それで早々に庭師の仕事をきりあげ、日差しの変化につれて移ろう秋色を楽しむことにした。

こんな僥倖にであえたら帰省した甲斐があるというものだ。