日本協同教育学会の「協同学習法ワークショップ」(3月21日)に参加するため、津市までいった。春は名のみの肌寒い風が吹いている。1999年に三重県総合教育センターで「多文化共生時代の教育」という講演をして以来だから、津駅で降りるのは15年ぶりである。
参加者16人というこじんまりしたワークショップで楽しかった。学会企画の催しだが、行ってみると、ファシリテーターは小学校の校長経験者がお二人。ワークショップの素材も「三桁の引き算」と「俳句づくり」の授業とあって、なんだか教員研修会の趣である。
バズ学習やジグソー法を体験するのだが、個人で考える時間も話し合いの時間も、ほとんど2、3分の区切りで進んでいくので、とにかく忙しい。
参加者になってみると、内容もさることながら、どうしてもファシリテーションの仕方そのものに目が向いてしまう。それでいろいろ気がつくことがあった。
朝からずっと活動したメンバー4人で、とてもいいチームワークができた。ロビーでお弁当をたべながら、いまどんな仕事をしているのか、どんなきっかけでワークショップに参加したのか、こうした技法を活用することの意義と難しさは、など色々なことを話せたのが大きい。
富田収さん(日産自動車大学校)は自動車整備の専門家。シルバー・ボランティアでパプア・ニューギニアに在住した経験をもっている。元生安宏さん(京都・桂坂小学校)は算数教育が専門で、前日卒業式を終えたばかりという。渡邊華穂さん(常葉大学教職大学院)もやはり算数教育が専門で、小学校教員を目指して頑張っている。
華穂さんから、昨日ほどグループで仲良くなった研修は初めてだったとメールをもらったが、おそらくみんなの共通した思いだったろう。それで口々に、またいつか会えたらいいね、といって別れた。