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獲得研夏のセミナー2021を開催しました

昨年度に続きオンラインでの開催となりました。今年度のテーマは「アクティビティと授業デザイン」でした。2021年8月6日(金)と8日(日)の2日間に渡り、次の3つのワークショップを開催しました。参加者には宮崎充治代表代行(弘前大学)の基調提案の動画を事前に視聴し、セミナーのねらいや3つのワーキングの位置づけを確認していただきました。

  • 「ことばの教育とドラマ技法」
    8月6日(金)19:00-21:30実施。参加者は6つのグループに分かれ、異なるアクティビティを体験しましたこれは、ファシリテーターチーム11名の様々な日本語教育実践から生まれたアクティビティです。ワークショップの最初の、全体のウォーミングアップでは、「世界の街角で」というアクティビティ(発案:ベルリンの植原 久美子さん)を行い、世界中に散らばる参加者の特性を生かして、さまざまな言語の挨拶を体験しました。その後、グループに分かれてから、自己紹介のアクティビティ「初めての寄り合い」(発案:ローマの時本美穂さん)をしました。これは、縁あって同じ土地に入植した開拓民の初めての会合という設定で、これにより全ての参加者が、ドラマの世界に誘われました。
  • 「ホットシーティングを使いこなす」

    8月8日(日)12:30-15:00実施。ファシリテーターは林 久博(成蹊小学校)。「ホットシーティング」とは「学習のテキストやトピックの中の登場人物になった学習者がその役になりきって、他の学習者の質問に答える」というドラマ技法です。質問に即興的に答える側の学びが注目されがちですが、実は質問する側が「良い問い」を立てることが学びを深めるのです。テキストのどんな場面を切り取ったら効果的なのでしょうか。また、授業の「導入・展開・まとめ・発展」のどの段階でも運用できるものなのでしょうか。参加者は「泣いた赤おに」のテキストを使ってホットシーティングを体験し、その運用のポイントについて一緒に考え学び合いました。資料はこちらからご覧いただけます。

    赤おにのもとを去った青おにとホットシーティングで問答する参加者

  • 「リサーチワークからフォトメッセージへ」
    8月8日(日)15:30-17:30実施。ファシリテーターは早川 則男(中村高等学校)。まずは「コロナを超えて取りもどしたいこと」のテーマで事前に参加者から写真やイラストを提出してもらいました。3つのグループに分かれて各自がその写真・イラストに込めた想いを語りました。次に、話し合いを通じてそれらの写真などをストーリー仕立てに並べていきました。行きつ戻りつする中でお互いの理解を深めつつ、グループとしてのメッセージが練り上がりました。資料はこちらからご覧いただけます。

    個人やグループなど多層的なふり返りの構造

最終日には18:30-19:30でアフタートークを実施しました。参加者からの質問を取り入れながら、宮崎充治(弘前大学)が授業デザインのポイントや獲得型教育を取り入れる前とその後の違いなどについて3名のファシリテーターにインタビューしました。

第15回夏のセミナーをオンラインで開催しました

セミナー参加者のブランド那由多さんによるふり返り

2020年8月22日(土)に第15回夏のセミナーをオンラインで開催しました。今回のセミナーは2つの点において、これまでとは異なるものでした。1つは故・渡部淳代表から宮崎充治代表代行(弘前大学)へのバトンタッチ後、はじめてのセミナーで会った点。もう1つは新型コロナウイルスの影響で、こちらもはじめてのオンライン開催となった点です。それでも、オンラインであれ、リアルな対面の授業であれ、子どもたちが学びに参加し、自ら知恵を獲得していくことの大切さに変わらないとの信念のもと、入念に準備を進めた上でこの日を迎えました。

午前中は、オンラインでも使えるアイスブレイクとグループワークを行いました。参加者は「コロナの時代のぼくらの幸せ」とのテーマでニュースショーづくりを体験しました。午後には、小菅望美先生(フランクフルト日本人学校)によるウォーミングアップ・アクティビティのふり返り、「『アクティブ・ラーニングとは何か』渡部淳が遺したもの」と題して宮崎代表代行からの講義、林久博先生(成蹊小学校)と小宅崚太先生(麗澤中高)の実践報告などを行いました。続く指定討論から最後のティーパーティーまで、質疑応答や意見の交換が盛んに行われ、アクティビティ成立の要件、必要な公的支援のあり方、理想の教育像などが語られました。当日の資料は以下からダウンロード可能ですが、利用の際には著作権などにご配慮ください。

ここに挙げたことがスムーズに実施できたのは、世界各地に広がるテクニカル・スタッフのチームワークと献身的な協力の賜物でした。課題はまだまだ多く残りますが、獲得型教育の新たな地平が見えてきたセミナーでした。関わってくださったすべての方に感謝いたします。

獲得研夏のオンラインセミナー2020の受付を開始しました。

今年も獲得研夏のセミナーにご参加ください
コロナの時代に今こそ、獲得型教育を! オンラインで行うワークショップ

ストリーミング視聴を含めて受付を終了しました。多数のお申し込みありがとうございました。(2020年8月7日)


今年の獲得研の夏のセミナーはオンラインで行います。新型肺炎による学校の休校は日本だけではなく、全世界に影響を与えてきました。獲得型教育研究会は、その間も世界各国の日本語教師の方々とオンラインでのドラマワークショップ研修を行い、獲得型教育をどうオンラインでも行っていくかという研究と実践を行ってきました。オンラインであれ、リアルな対面の授業であれ、子どもたちが学びに参加し、自ら知恵を獲得していくことの大切さに変わりはありません。

今回のセミナーはオンラインを使ったアクティビティをたっぷり行います。オンラインでも使えるアイスブレイクを行い、グループワークを行います。また、そこで使ったアクティビティが、対面の授業の中ではどのように使われるのかを会場から実況中継をします。

午後は実践報告と講演です。コロナの中で行われてきた実践について報告がなされますが、そこで追求されてきたのは獲得型の教育です。
報告者の林先生は東京の成蹊小学校の1年生担任。演劇教育を専門とするベテランの先生です。1年生と会えない中でのオンライン授業の模索。また、学校再開後の子どもたちの様子を報告してくれます。
小宅先生は、千葉の私立中学校の野球部監督。オンラインでの部活やオンラインでのディベートの授業はテレビでも紹介されました。
お二人の実践の様子と、その中で、学校に行けないからこそ見えてきた「大切なもの」について、みなさんと共有していきたいと思います。

オンラインのメリットの一つに、講演を聴きっぱなしにするのではなく、意見のやりとりがやりやすいことがあります。講演の後に、グループ討議の時間をもうけました。双方向のやりとりを楽しみましょう。

終了後は、希望者によるTea Partyを行います。みなさん、カメラの前にお好みの飲み物を持ってきて、おしゃべりをしましょう。ネットワークを広げるチャンスです。

セミナーはZoomというアプリを利用して行います。はじめて、Zoomを使うという方も直前にレッスンを行いますので安心して下さい。

また、定員を超過した場合、ストリーミング配信を行います。ストリーミング配信は視聴するだけとなり、グループワークには参加できませんが、講演会等を聞きたい方はどうぞ。

皆さん、今年も獲得研セミナーにぜひご参加ください。

日程
2020年8月22日(土)10:00-15:45
形式
オンライン研修会(ZOOM使用)
定員
60名(先着順。60名を越えた場合はストリーミングによって視聴のみ可能です。)
参加費
ワークショップ参加 1,000円、ストリーミング 500円(大学生・大学院生はいずれも無料)
スケジュール(変更の可能性あり)
直前レッスン ZOOM初心者のために 9:00-
受け付け 9:30-
開会、連絡 10:00-10:10
アイスブレーク 10:10-10:40
休憩 10:40-10:50
ワークショップ 10:50-12:00
昼食休憩 12:00-13:10
実践報告と講演 13:10-14:00
休憩 14:00-14:15
討議 14:15-15:05
休憩、質問 15:05-15:20
まとめ 15:20-15:45
閉会 15:45
オンライン茶話会(希望者) 15:45-

夏のセミナーおこなわれる

8月7日(水)に第14回獲得研夏のセミナーがおこなわれました。今年のテーマは、「アクティブ・ラーニングをどう実現するか―学びをデザインし運用する―」でした。
午前の全体会での小菅先生のアイスブレーク、小宅先生の実践報告など若々しい発表が好評でした。また一方、午後の各ワークショップはどの会場も、ベテランファシリテーターによって、安定した個性的なワークショップが繰り広げられました。
夏のセミナーには日本各地、さらに世界の各地からも参加者が増えています。特に近年、ヨーロッパを中心に日本語教育に携わる方々の参加が増えているのが注目されます。

    《参加者の感想から》

  • (全体会は)勇気やる気が湧いてくるお話でした。小宅先生の授業で目を輝かせている生徒の姿が目に浮かんできます。(ワークショップでは)まさか「大きなカブ」からCMを作るなんて!!とても面白くてアイデアが尽きませんでした。発表するというゴールに向かって4人で協力し、充実感、達成感を味わえてうれしいものでした。
  • 来年は(私の働いている)K市の仲間を連れてこられるように頑張ります。
  • 午前午後ともにあっという間でした。どの分科会もそうだったんだろうと思います。たくさんのヒントをもらいつつ本質的なことを考えられる・・・とてもエネルギーをもらえた会でした。
  • 教壇に立って結構な時間がたちますが、このようなセミナーは初めてでした。ふだん学べないことを学べました。

第13回夏のセミナー 盛況のうちに終了しました

8月7日(火)に第13回夏のセミナーが、今年もほぼ100名の方が参加してにぎやかにおこなわれました。ご参加の皆様、ありがとうございました。

今回、参加者で目立ったのが海外で日本語を教えている方々です。フランス、イタリア、スイス、台湾などからいらしていただきました。日本語教育に獲得型技法が使われ始めているようです。これらの方々の参加は、今回のセミナーに国際色を付け加えてくださいました。

全体会は渡部代表の基調提案と藤光会員の実践事例報告です。昨年の第1回全仏高校生プレゼン大会のやり方を見直し、さらに工夫を凝らした第2回大会の発表に感銘を受けました。参加者のお1人は、「渡部先生と藤光先生のコラボレーションがすばらしかった」と感想を書いてくれました。

午前と午後の各ワークショップは、ファシリテーターの個性が存分に発揮されていました。参加された皆さんもいつの間にか声を出し、話し合い、身体を動かし、発表に取り組んでいました。「学びの全身化」と「学びの共同化」が随所にみられたひと時でした。

最後は終わりのつどい(ティーパーティー)です。まず午前のワークショップのメンバーで交流したあと、第2ラウンドとして学校種別のテーブルに移動して交流、大いに盛り上がるうちに、あっという間に終了時刻になりました。笑いと拍手の絶えないひと時でした。解散後も、名残惜しそうにロビーで話し合うグループの姿がいくつもみられました。


(参加者の感想)

  • 受講する前は、自分の授業に取り入れられるのか不安だったが、やってみたらそんなに難しくなく楽しかったのでぜひ授業でやってみたい!
  • みんなで身体を動かすと同時に、所々で先生からポイント解説が入り大変実用的でした。
  • 先生方、参加者皆さんの明るさとエネルギーに影響されました。綿密なご準備ありがとうございます。
  • ワークショップのふり返りがたっぷりあったのが良かったです。他の人の話を聞きながら、新しいアイデアをもらうことができました。

みなさん、来年もぜひご参加ください!!

☆当日の様子を写したビデオ・クリップをご覧ください!
https://www.youtube.com/watch?v=2udWQYjsCa0
☆今回の夏のセミナーについて渡部代表が自身のブログに感想を書きました。ご覧ください。
https://www.kakutokuken.jp/periphery/

夏のセミナー。追加募集あと5名。参加希望の方は7月31日までに。

(7月31日まで)

夏休みに入り、研修会への参加をお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。夏のセミナーの募集を7月31日までとしました。ご参加をお考えの方はお急ぎください。

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獲得研シリーズ第4巻「学びの演出家ハンドブック」発刊記念
第13回獲得研夏のセミナーのお知らせ
学び方指導の新展開Ⅱ !!
~アクティブ・ラーニングをデザインし、運用する~

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学びの「全身化」「共同化」を追求してきた獲得型教育研究会による13回目のセミナーです。
獲得研では、アクティブ・ラーニングの定着にむけて、小学校から大学まで、校種や専門領域をこえてどこでも活用できる100種類以上のアクティビティ(ドラマワーク、ウォーミングアップ、プレゼンテーションなどの技法)の開発に取り組んできました。
さらに今夏は、アクティビティの総合的活用を提案するシリーズ第4巻『学びの演出家ハンドブック』(学事出版)を刊行します。
ワクワクするような学びをデザインし運用するには、一体どうすればいいのでしょうか。今夏のセミナーでは、昨年好評いただいたプログラムの枠組みを踏襲しつつ、さらにバージョンアップした内容でお送りします。
獲得研10年の蓄積から、さまざまなメニューを用意しました。午前と午後のワークショップからそれぞれ選んで、2つのワークショップを味わうことができます。まずは実際に心と体を動かして、アクティブ・ラーニングを楽しんでみましょう。


    実施要項

  • 日 時: 2018年8月7日(火)9:30-17:00
  • 場 所: 日本大学文理学部・百周年記念館(京王線下高井戸駅より、日大通りを徒歩8分)
  • 参加費: 一般4,000円、学生・院生2,000円(確認メールに記載の口座に事前振込み)
  • 定 員: 80名 (定員に達し次第締め切りとなります。動きやすい服装でご参加ください。)
  • 主 催: 獲得型教育研究会(代表 渡部淳)
  • おもなスケジュール:
    1. 基調提案(渡部淳 日本大学教授)
    2. 実践事例紹介(藤光由子 パリ日本文化会館・日本語教育アドバイザー)
    3. 午前のワークショップ
    4. 午後のワークショップ
    5. 終わりの集い(ティー・パーティー)
(7月31日まで)

【夏のセミナー魅力:その1】実践事例紹介はフランスから今年の事例報告は、昨年の夏のセミナーに引き続き、フランス在住の会員、藤光由子氏による「第2回全仏高校生日本語プレゼンテーション発表会」の報告です。
この大会は、日本語を学ぶフランスの高校生が「日仏交流、この人に注目!」というテーマでプレゼンテーションを行ったもの。日仏文化交流と相互理解に貢献し、相手国の社会に影響を与えた人物を選び、取材、調査を重ねて、グループ・プレゼンテーションにまとめあげました。
発表形式でもパワーポイントだけでなく、影絵、なりきりスピーチ、手作りの自動車の絵の背後から発表者が登場するなどさまざまな工夫がみられます。また、 発表及び質疑応答は日本語で行われ、その能力の高さ、プレゼンの質の高さには舌を巻きます。語学学習と異文化の学習、調査、表現など、多様な学びが行われたことがうかがえる内容です。
この大会の企画・実施にあたった藤光氏が、大会の様子を報告します。また、この報告から、情報活用型プロジェクト学習の「評価」の問題、学びのプロセスの支援の問題について、参加者のみなさんと一緒に考えたいと思います。

(第2回大会の様子はYouTubeでご覧になれます。下部のURLでどうぞ。)
https://www.mcjp.fr/ja/agenda/journee-inter-lycees-dexposes-en-japonais-jp

<!– https://www.youtube.com/channel/UC6tThdaeY951YFJC_UDwRRQ –>

(7月25日まで)

【夏のセミナー魅力:その2】選べるワークショップ

午前と午後、異なる2つのワークショップを体験できます。以下に、当日のワークショップを紹介します。

    1. 午前のワークショップ(入門的)10:40~12:40
        1. 「学びへのウォーミングアップ」

          ウォーミングアップ・ゲームをファシリテーションするためには、いくつかのゲームを知っていることに加え、はじまる前の雰囲気をつくること、参加者を観察し適切なゲームを選ぶこと、言葉と身体を使ってゲームのやり方をわかりやすく説明することなど、さまざまな即興的判断と実行が必要になります。ファシリテーターが何を見て、何を聞き、何を考え、何をおこなっているのかを、実際にゲームをやりながら解説していきます。

          担当:高尾隆(東京学芸大学)

       

        1. 「教育プレゼンテーションはじめの一歩」
          ~きらっ! きらっ! ステキなまち!~

          小学校から大人まで使えるプレゼンテーションの第一歩として、ホットシーティング、なりきりプレゼンテーション、専門家のマントのどれかを体験します。リサーチワークやディスカッションを通して、30年後の理想のまちを紹介しましょう。政治でも教育でも建築物でも調べて、未来について、市長になったりレポーターになってプレゼンしましょう。地域を考える、教科横断型のプログラムです。

          担当:藤田真理子(北海道大谷室蘭高等学校)

       

        1. 「学びを変えるドラマ技法入門」

          ドラマワークの中では、生徒や教師がある役柄を演じることを通して対象に迫り、その立場に立って考えたり感じたりします。この技法によって学習者は目に見える世界とは別の、「もう一つの世界」を手に入れることができます。ある役柄になって考えたり演じたりするドラマの技法が、学びを深めるためには有効です。このワークショップでは、その基本的な技法を体験していただきたいと思います。

          担当:青木幸子(昭和女子大学)

       

      1. 「ドラマケ―ション入門」

        ドラマケーションとは、「ドラマ」と「コミュニケーション」「エデュケーション」を合せた造語で、演劇的な手法や要素の入った活動です。俳優の基礎訓練の中から「遊び」の要素を多く含む楽しいアクティブメニューを数多く開発。 「リラックス」「集中」「仲間(周囲)を感じる」といった、人間関係を育む要素がギッシリ詰まっています。身体感覚を通して他者との関係へアプローチし、気づきを共有していくプロセスを体験しましょう。

        担当:三嶋浩二(NPO法人ドラマケーション普及センター)

 

  1. 午後のワークショップ(発展的)13:30~15:30
      1. 「教育プレゼンテーションその1」
        ~KP法をいろいろと使ってみよう~

        「KP法」をご存知でしょうか?KP法は、自分の考えを手軽にわかりやすく伝える方法で、また思考整理にも役立つ道具です。探求学習のプレゼンテーションや通常の授業で使える「KP法」のほかに「ミニKP法」があります。今回はこの二つのKP法を体験していただきます。

        担当:藤牧朗(目黒学院中学・高等学校)

     

      1. 「教育プレゼンテーションその2」
        授業で使える教育プレゼンテーション。

        教育プレゼンテーションの特質は、最後の発表としてのプレゼンテーションだけではなく、動機付けや問題提起にも使えること。実際のプレゼンテーションづくりを体験しながら、授業プロセスの中にどう位置づけることが可能かを考えていきます。

        担当:宮崎充治(弘前大学)

     

      1. 「授業に活かすドラマ技法その1」
        ミシシッピ川をめぐって―あるアフリカン・アメリカンの物語―

        ミシシッピ川は、広大な北アメリカの地のほぼ中央をとおり、北はミネソタ州イタスカ湖に始まり南はニューオーリンズの町をぬけてメキシコ湾に注ぐ、まさにアメリカ先住民たちが名付けたように「大いなる河」です。
        このワークショップでは、ミシシッピという自然と文化を背景として、ひとりのアフリカン・アメリカンの生き方を、ドラマの手法を取り入れながら、参加者とともに考えてみたいと思います。

        担当:吉田真理子(津田塾大学)・武田富美子(立命館大学)

     

    1. 「授業に活かすドラマ技法その2」
      ~みんなでTOKKATSUしませんか!?~

      特別活動は、“メイド イン ジャパン”で、日本が世界に誇るべき教育活動です。でも、何となくかる〜く見られてはいないでしょうか。その歴史を紐解くと演劇教育と深い関わりのある特別活動。その意義と課題を体感した後、みんなでステキな特活のプログラムを作って見ましょう!!今年度から新学習指導要領にもとづく指導が始まっている小中学校の特活の実践に役立つ内容になれば…と思っています。

      担当:槇野滋子(岡山大学)
    (お願い)

  • A(午前)、B(午後)の中から1つずつのワークショップに参加できます。お申し込みの際には、A,Bとも第一希望から第三希望まで選んでください。
  • なるべく第一希望になるように努力しますが、ワークショップ間で人数が非常にアンバランスになる場合調整させていただきます。ご所属が第二希望、第三希望になる可能性があることをご承知ください。
  • ワークショップ所属は当日受付にてお知らせします。
(7月25日まで)

【夏のセミナー魅力:その3】ティー・パーティー形式の全員交流会ワークショップが終わったら、お茶を飲みながら、全国から集まる参加者同士で語りあい、ふり返りを行います。学びのネットワークを広げる機会にしていただければと思います。

皆さまのご参加を心よりお待ちしています。

(7月31日まで)

獲得研夏のセミナー2018の受付を開始しました。

(7月25日まで)

 


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獲得研シリーズ第4巻「学びの演出家ハンドブック」発刊記念
第13回獲得研夏のセミナーのお知らせ
学び方指導の新展開Ⅱ !!
~アクティブ・ラーニングをデザインし、運用する~

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学びの「全身化」「共同化」を追求してきた獲得型教育研究会による13回目のセミナーです。
獲得研では、アクティブ・ラーニングの定着にむけて、小学校から大学まで、校種や専門領域をこえてどこでも活用できる100種類以上のアクティビティ(ドラマワーク、ウォーミングアップ、プレゼンテーションなどの技法)の開発に取り組んできました。
さらに今夏は、アクティビティの総合的活用を提案するシリーズ第4巻『学びの演出家ハンドブック』(学事出版)を刊行します。
ワクワクするような学びをデザインし運用するには、一体どうすればいいのでしょうか。今夏のセミナーでは、昨年好評いただいたプログラムの枠組みを踏襲しつつ、さらにバージョンアップした内容でお送りします。
獲得研10年の蓄積から、さまざまなメニューを用意しました。午前と午後のワークショップからそれぞれ選んで、2つのワークショップを味わうことができます。まずは実際に心と体を動かして、アクティブ・ラーニングを楽しんでみましょう。


    実施要項

  • 日 時: 2018年8月7日(火)9:30-17:00
  • 場 所: 日本大学文理学部・百周年記念館(京王線下高井戸駅より、日大通りを徒歩8分)
  • 参加費: 一般4,000円、学生・院生2,000円(確認メールに記載の口座に事前振込み)
  • 定 員: 80名 (定員に達し次第締め切りとなります。動きやすい服装でご参加ください。)
  • 主 催: 獲得型教育研究会(代表 渡部淳)
  • おもなスケジュール:
    1. 基調提案(渡部淳 日本大学教授)
    2. 実践事例紹介(藤光由子 パリ日本文化会館・日本語教育アドバイザー)
    3. 午前のワークショップ
    4. 午後のワークショップ
    5. 終わりの集い(ティー・パーティー)
(7月25日まで)

【夏のセミナー魅力:その1】実践事例紹介はフランスから今年の事例報告は、昨年の夏のセミナーに引き続き、フランス在住の会員、藤光由子氏による「第2回全仏高校生日本語プレゼンテーション発表会」の報告です。
この大会は、日本語を学ぶフランスの高校生が「日仏交流、この人に注目!」というテーマでプレゼンテーションを行ったもの。日仏文化交流と相互理解に貢献し、相手国の社会に影響を与えた人物を選び、取材、調査を重ねて、グループ・プレゼンテーションにまとめあげました。
発表形式でもパワーポイントだけでなく、影絵、なりきりスピーチ、手作りの自動車の絵の背後から発表者が登場するなどさまざまな工夫がみられます。また、 発表及び質疑応答は日本語で行われ、その能力の高さ、プレゼンの質の高さには舌を巻きます。語学学習と異文化の学習、調査、表現など、多様な学びが行われたことがうかがえる内容です。
この大会の企画・実施にあたった藤光氏が、大会の様子を報告します。また、この報告から、情報活用型プロジェクト学習の「評価」の問題、学びのプロセスの支援の問題について、参加者のみなさんと一緒に考えたいと思います。

(第2回大会の様子はYouTubeでご覧になれます。下部のURLでどうぞ。)
https://www.mcjp.fr/ja/agenda/journee-inter-lycees-dexposes-en-japonais-jp

<!– https://www.youtube.com/channel/UC6tThdaeY951YFJC_UDwRRQ –>

(7月25日まで)

【夏のセミナー魅力:その2】選べるワークショップ

午前と午後、異なる2つのワークショップを体験できます。以下に、当日のワークショップを紹介します。

    1. 午前のワークショップ(入門的)10:40~12:40
        1. 「学びへのウォーミングアップ」

          ウォーミングアップ・ゲームをファシリテーションするためには、いくつかのゲームを知っていることに加え、はじまる前の雰囲気をつくること、参加者を観察し適切なゲームを選ぶこと、言葉と身体を使ってゲームのやり方をわかりやすく説明することなど、さまざまな即興的判断と実行が必要になります。ファシリテーターが何を見て、何を聞き、何を考え、何をおこなっているのかを、実際にゲームをやりながら解説していきます。

          担当:高尾隆(東京学芸大学)

       

        1. 「教育プレゼンテーションはじめの一歩」
          ~きらっ! きらっ! ステキなまち!~

          小学校から大人まで使えるプレゼンテーションの第一歩として、ホットシーティング、なりきりプレゼンテーション、専門家のマントのどれかを体験します。リサーチワークやディスカッションを通して、30年後の理想のまちを紹介しましょう。政治でも教育でも建築物でも調べて、未来について、市長になったりレポーターになってプレゼンしましょう。地域を考える、教科横断型のプログラムです。

          担当:藤田真理子(北海道大谷室蘭高等学校)

       

        1. 「学びを変えるドラマ技法入門」

          ドラマワークの中では、生徒や教師がある役柄を演じることを通して対象に迫り、その立場に立って考えたり感じたりします。この技法によって学習者は目に見える世界とは別の、「もう一つの世界」を手に入れることができます。ある役柄になって考えたり演じたりするドラマの技法が、学びを深めるためには有効です。このワークショップでは、その基本的な技法を体験していただきたいと思います。

          担当:青木幸子(昭和女子大学)

       

      1. 「ドラマケ―ション入門」

        ドラマケーションとは、「ドラマ」と「コミュニケーション」「エデュケーション」を合せた造語で、演劇的な手法や要素の入った活動です。俳優の基礎訓練の中から「遊び」の要素を多く含む楽しいアクティブメニューを数多く開発。 「リラックス」「集中」「仲間(周囲)を感じる」といった、人間関係を育む要素がギッシリ詰まっています。身体感覚を通して他者との関係へアプローチし、気づきを共有していくプロセスを体験しましょう。

        担当:三嶋浩二(NPO法人ドラマケーション普及センター)

 

  1. 午後のワークショップ(発展的)13:30~15:30
      1. 「教育プレゼンテーションその1」
        ~KP法をいろいろと使ってみよう~

        「KP法」をご存知でしょうか?KP法は、自分の考えを手軽にわかりやすく伝える方法で、また思考整理にも役立つ道具です。探求学習のプレゼンテーションや通常の授業で使える「KP法」のほかに「ミニKP法」があります。今回はこの二つのKP法を体験していただきます。

        担当:藤牧朗(目黒学院中学・高等学校)

     

      1. 「教育プレゼンテーションその2」
        授業で使える教育プレゼンテーション。

        教育プレゼンテーションの特質は、最後の発表としてのプレゼンテーションだけではなく、動機付けや問題提起にも使えること。実際のプレゼンテーションづくりを体験しながら、授業プロセスの中にどう位置づけることが可能かを考えていきます。

        担当:宮崎充治(弘前大学)

     

      1. 「授業に活かすドラマ技法その1」
        ミシシッピ川をめぐって―あるアフリカン・アメリカンの物語―

        ミシシッピ川は、広大な北アメリカの地のほぼ中央をとおり、北はミネソタ州イタスカ湖に始まり南はニューオーリンズの町をぬけてメキシコ湾に注ぐ、まさにアメリカ先住民たちが名付けたように「大いなる河」です。
        このワークショップでは、ミシシッピという自然と文化を背景として、ひとりのアフリカン・アメリカンの生き方を、ドラマの手法を取り入れながら、参加者とともに考えてみたいと思います。

        担当:吉田真理子(津田塾大学)・武田富美子(立命館大学)

     

    1. 「授業に活かすドラマ技法その2」
      ~みんなでTOKKATSUしませんか!?~

      特別活動は、“メイド イン ジャパン”で、日本が世界に誇るべき教育活動です。でも、何となくかる〜く見られてはいないでしょうか。その歴史を紐解くと演劇教育と深い関わりのある特別活動。その意義と課題を体感した後、みんなでステキな特活のプログラムを作って見ましょう!!今年度から新学習指導要領にもとづく指導が始まっている小中学校の特活の実践に役立つ内容になれば…と思っています。

      担当:槇野滋子(岡山大学)
    (お願い)

  • A(午前)、B(午後)の中から1つずつのワークショップに参加できます。お申し込みの際には、A,Bとも第一希望から第三希望まで選んでください。
  • なるべく第一希望になるように努力しますが、ワークショップ間で人数が非常にアンバランスになる場合調整させていただきます。ご所属が第二希望、第三希望になる可能性があることをご承知ください。
  • ワークショップ所属は当日受付にてお知らせします。
(7月25日まで)

【夏のセミナー魅力:その3】ティー・パーティー形式の全員交流会ワークショップが終わったら、お茶を飲みながら、全国から集まる参加者同士で語りあい、ふり返りを行います。学びのネットワークを広げる機会にしていただければと思います。

皆さまのご参加を心よりお待ちしています。

(7月25日まで)

12月大阪セミナー

12月27日(火)13:15~17:00
大阪で開催!日本学校演劇教育会関西支部・獲得研共催のセミナーのお知らせ

「学びの魅力とパワー!!
教師・学習者のためのアクティブラーニング入門セミナー」

基調講演 渡部淳(日本大学教授)
提案者 武田富美子(立命館大学准教授)
宮崎充治(桐朋小学校 日本大学非常勤講師)

獲得研と日本学校演劇教育会関西支部の共催でセミナーを開催します。渡部淳は、全体会の基調講演。アクティブラー ニングと獲得型教育について、アクティビティも交えて講演します。
武田は理系、大学、教員免許更新講習などの事例を。宮崎は、小学校での実践。教職を目指す学生との実践などを報告します。
いずれも、単なる事例の報告ではなく、ワークショップ形式で行って行きます。

◆実施要項
1.日時:12月27日(火)13:15~17:00
2.場所:クレオ大阪中央
(大阪市営地下鉄谷町線四天王寺夕陽丘下車3分)
3.参加費:3000円

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チラシのダウンロードはここから。
大阪セミナーチラシ

◇参加申し込みは日本学校演劇教育会関西支部のブログからお願いします。
http://blogs.yahoo.co.jp/heiwaribon/
問い合わせ先は
heiwaribon@yahoo.co.jp
吉田美彦

第11回獲得研夏のセミナーを開催しました。

第11回獲得研夏のセミナー

夏のセミナーでアクティブ・ラーニングへの道筋深まる
=ご参加の皆様、ありがとうございました=

◆8月7日(日)第11回夏のセミナーがおこなわれました。海外から参加された方も含めて総勢75名の参加がありました。今回の特徴として、小学校、中学校、高等学校の現役教師が多かったこと、またはじめて獲得研セミナーに参加したという人が多かったことがあげられます。

◆午前のプログラムは全体会から始まりました。ウォーミングアップ・アクティビティの「あっちこっち」でスタート。アクティブ・ラーニングに関する基調提案に引き続き、2人の報告者が「私のアクティビティ活用術」と題して実践例や知見を紹介しました。

◆引き続いてワークショップ。どのセッションにも2人のファシリテーターがいて、まったく異なるテーマ、異なる手法を使って参加者をファシリテートしていきます。若い参加者もベテラン参加者も、たちまち打ち解けて、のびのびと表現しながら学びの世界を楽しんでいました。

◆締めくくりのティーパーティーにも、「名刺交換ゲーム」、「歩いて集まれ」、「校種別に集まって話そう」多彩なアクティビティが登場。参加者相互の活発な交流と充実したふり返りが行われました。終了時間が過ぎても、語り合うグループがいくつもみられたことが印象的でした。

第10回 春のセミナーを開催しました。

3月26日(土)に恒例の第10回春のセミナーを開催しました。年度末の忙しい時期にも関わらず、遠方から多くの教育関係者に参加いただきました。
今回のテーマは「アクティブ・ラーニングと教育プレゼンテーション」です。昨年11月に出版した『教育プレゼンテーション 目的・技法・実践』(旬報社)をもとに、獲得研が4年間かけてまとめた教育プレゼンテーションの実績を公開する機会としました。
基調提案では、渡部淳代表がアクティブ・ラーニングと教育プレゼンテーションの不可分の関係を報告し、続く特別実践報告では、三嶋浩二氏(ドラマケーション普及センター)が東京都の重点支援校でのファシリテーターとしての奮闘とその成果を報告しました。午前の部の最後のシンポジウムでは、小菅望美氏(渋川市立小学校)、早川則男氏(中村高等学校)、渡辺貴裕氏(東京学芸大学)が、アクティブ・ラーニングに向けて、それぞれの教育現場での技法活用の意義を探る報告がありました。
午後は3つのチームに分かれてワークショップを開催し、「18歳選挙権」についてプレゼンテーションを体験してもらう機会としました。多くの参加者の方から、実際に技法を体験し、他の参加者と意見を出し合って作り上げることができた、など感想が寄せられました。