2022/3/22
この春、獲得型教育研究会は、獲得型教育フォーラムへと組織を変更します。
獲得型教育研究会は渡部淳先生が主催され、獲得型教育の理論と実践を創造し、発信していく組織でした。獲得研の名前だけでも、5冊の本を出版し、毎年のセミナーを実施する中で、獲得型のアクティビティの体系化、獲得型教育モデル、教師研修のデザインと実践を行ってきました。こうした先駆的な実践的研究を行うために、獲得型教育研究会は年限を限ったプロジェクトとし、その会員を絞り、主に執筆を担い実践を進める方を会員とする組織形態を取ってきました。理論構築から普及へのフェーズの移行を考えると、その組織形態も考え直さねばならないという検討の途上に、代表の渡部淳先生が亡くなられ、2年の歳月が流れました。
獲得型教育研究会は、様々な種を蒔いてきました。会員はそれぞれの現場で獲得型教育を核に、多様な実践を繰り広げています。また、ヨーロッパに飛び火した獲得型教育は学びのコミュニティを広げ、旺盛に独自の発展をとげています。
アクティブ・ラーニングが求められる中、獲得型教育の必要性は以前にも増して高まっています。また、この2年間、コロナの中で例会やセミナー、ワークショップを行い、オンラインでの獲得型教育の在り方への追究など新たなチャレンジを行ってきました。
この2年間は今後の獲得研をどうしていくかを模索したときでもありました。
クローズドな会員組織であったため、会員の少なくないメンバーが現役を去り、また、新たな役職等の中で多忙になっています。また、渡部淳先生という理論的支柱を失ったことで、大きな理論的な枠組みを新たに示すことは困難であろうと思われます。しかし、こうやって得られた学びのコミュニティは大切にしていきたいと私たちは考えました。
そこで考えられたのがフォーラム構想です。
フォーラムは広場です。みなさんが実践を持ち寄ったり、実践を進める上での相談をもちかけたり、一緒にセミナーを行ったり、そういった場を維持していくことはこれまで獲得研に携わってきた者の責務である、と私たちは考えました。皆様からいただいた浄財も残っています。それを使ってバーチャルな広場を基本的インフラとして残したいと考えました。
具体的には
- 獲得型教育研究会のHP、メールマガジンを残し、様々な交流の拠点、広く宣伝の場とする。
- オンライン会議をフォーラムメンバーに開放し、会議やセミナーに役立てる。
- メーリングリストを残し、旧会員の意見の交流の場とする。
の3つです。
ここに集ったメンバーがやってみたいことを「声に出し、動き出す勇気」なしには広場はただの原っぱのままです。声を上げる人がいて、それに賛同する人がいたら、何かが立ち上がります。
4月16日【土】キックオフ・ミーティング
新たな取り組みはメールマガジンで配信します。