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獲得研シリーズ第4巻「学びの演出家ハンドブック」発刊記念
第13回獲得研夏のセミナーのお知らせ
学び方指導の新展開Ⅱ !!
~アクティブ・ラーニングをデザインし、運用する~
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学びの「全身化」「共同化」を追求してきた獲得型教育研究会による13回目のセミナーです。
獲得研では、アクティブ・ラーニングの定着にむけて、小学校から大学まで、校種や専門領域をこえてどこでも活用できる100種類以上のアクティビティ(ドラマワーク、ウォーミングアップ、プレゼンテーションなどの技法)の開発に取り組んできました。
さらに今夏は、アクティビティの総合的活用を提案するシリーズ第4巻『学びの演出家ハンドブック』(学事出版)を刊行します。
ワクワクするような学びをデザインし運用するには、一体どうすればいいのでしょうか。今夏のセミナーでは、昨年好評いただいたプログラムの枠組みを踏襲しつつ、さらにバージョンアップした内容でお送りします。
獲得研10年の蓄積から、さまざまなメニューを用意しました。午前と午後のワークショップからそれぞれ選んで、2つのワークショップを味わうことができます。まずは実際に心と体を動かして、アクティブ・ラーニングを楽しんでみましょう。
- 実施要項
- 日 時: 2018年8月7日(火)9:30-17:00
- 場 所: 日本大学文理学部・百周年記念館(京王線下高井戸駅より、日大通りを徒歩8分)
- 参加費: 一般4,000円、学生・院生2,000円(確認メールに記載の口座に事前振込み)
- 定 員: 80名 (定員に達し次第締め切りとなります。動きやすい服装でご参加ください。)
- 主 催: 獲得型教育研究会(代表 渡部淳)
- おもなスケジュール:
- 基調提案(渡部淳 日本大学教授)
- 実践事例紹介(藤光由子 パリ日本文化会館・日本語教育アドバイザー)
- 午前のワークショップ
- 午後のワークショップ
- 終わりの集い(ティー・パーティー)
【夏のセミナー魅力:その1】実践事例紹介はフランスから今年の事例報告は、昨年の夏のセミナーに引き続き、フランス在住の会員、藤光由子氏による「第2回全仏高校生日本語プレゼンテーション発表会」の報告です。
この大会は、日本語を学ぶフランスの高校生が「日仏交流、この人に注目!」というテーマでプレゼンテーションを行ったもの。日仏文化交流と相互理解に貢献し、相手国の社会に影響を与えた人物を選び、取材、調査を重ねて、グループ・プレゼンテーションにまとめあげました。
発表形式でもパワーポイントだけでなく、影絵、なりきりスピーチ、手作りの自動車の絵の背後から発表者が登場するなどさまざまな工夫がみられます。また、 発表及び質疑応答は日本語で行われ、その能力の高さ、プレゼンの質の高さには舌を巻きます。語学学習と異文化の学習、調査、表現など、多様な学びが行われたことがうかがえる内容です。
この大会の企画・実施にあたった藤光氏が、大会の様子を報告します。また、この報告から、情報活用型プロジェクト学習の「評価」の問題、学びのプロセスの支援の問題について、参加者のみなさんと一緒に考えたいと思います。
(第2回大会の様子はYouTubeでご覧になれます。下部のURLでどうぞ。)
https://www.mcjp.fr/ja/agenda/journee-inter-lycees-dexposes-en-japonais-jp
<!– https://www.youtube.com/channel/UC6tThdaeY951YFJC_UDwRRQ –>
【夏のセミナー魅力:その2】選べるワークショップ
午前と午後、異なる2つのワークショップを体験できます。以下に、当日のワークショップを紹介します。
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午前のワークショップ(入門的)10:40~12:40
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「学びへのウォーミングアップ」
ウォーミングアップ・ゲームをファシリテーションするためには、いくつかのゲームを知っていることに加え、はじまる前の雰囲気をつくること、参加者を観察し適切なゲームを選ぶこと、言葉と身体を使ってゲームのやり方をわかりやすく説明することなど、さまざまな即興的判断と実行が必要になります。ファシリテーターが何を見て、何を聞き、何を考え、何をおこなっているのかを、実際にゲームをやりながら解説していきます。
担当:高尾隆(東京学芸大学)
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「教育プレゼンテーションはじめの一歩」
~きらっ! きらっ! ステキなまち!~小学校から大人まで使えるプレゼンテーションの第一歩として、ホットシーティング、なりきりプレゼンテーション、専門家のマントのどれかを体験します。リサーチワークやディスカッションを通して、30年後の理想のまちを紹介しましょう。政治でも教育でも建築物でも調べて、未来について、市長になったりレポーターになってプレゼンしましょう。地域を考える、教科横断型のプログラムです。
担当:藤田真理子(北海道大谷室蘭高等学校)
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「学びを変えるドラマ技法入門」
ドラマワークの中では、生徒や教師がある役柄を演じることを通して対象に迫り、その立場に立って考えたり感じたりします。この技法によって学習者は目に見える世界とは別の、「もう一つの世界」を手に入れることができます。ある役柄になって考えたり演じたりするドラマの技法が、学びを深めるためには有効です。このワークショップでは、その基本的な技法を体験していただきたいと思います。
担当:青木幸子(昭和女子大学)
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「ドラマケ―ション入門」
ドラマケーションとは、「ドラマ」と「コミュニケーション」「エデュケーション」を合せた造語で、演劇的な手法や要素の入った活動です。俳優の基礎訓練の中から「遊び」の要素を多く含む楽しいアクティブメニューを数多く開発。 「リラックス」「集中」「仲間(周囲)を感じる」といった、人間関係を育む要素がギッシリ詰まっています。身体感覚を通して他者との関係へアプローチし、気づきを共有していくプロセスを体験しましょう。
担当:三嶋浩二(NPO法人ドラマケーション普及センター)
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午後のワークショップ(発展的)13:30~15:30
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「教育プレゼンテーションその1」
~KP法をいろいろと使ってみよう~「KP法」をご存知でしょうか?KP法は、自分の考えを手軽にわかりやすく伝える方法で、また思考整理にも役立つ道具です。探求学習のプレゼンテーションや通常の授業で使える「KP法」のほかに「ミニKP法」があります。今回はこの二つのKP法を体験していただきます。
担当:藤牧朗(目黒学院中学・高等学校)
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「教育プレゼンテーションその2」
授業で使える教育プレゼンテーション。教育プレゼンテーションの特質は、最後の発表としてのプレゼンテーションだけではなく、動機付けや問題提起にも使えること。実際のプレゼンテーションづくりを体験しながら、授業プロセスの中にどう位置づけることが可能かを考えていきます。
担当:宮崎充治(弘前大学)
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「授業に活かすドラマ技法その1」
ミシシッピ川をめぐって―あるアフリカン・アメリカンの物語―ミシシッピ川は、広大な北アメリカの地のほぼ中央をとおり、北はミネソタ州イタスカ湖に始まり南はニューオーリンズの町をぬけてメキシコ湾に注ぐ、まさにアメリカ先住民たちが名付けたように「大いなる河」です。
このワークショップでは、ミシシッピという自然と文化を背景として、ひとりのアフリカン・アメリカンの生き方を、ドラマの手法を取り入れながら、参加者とともに考えてみたいと思います。担当:吉田真理子(津田塾大学)・武田富美子(立命館大学)
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「授業に活かすドラマ技法その2」
~みんなでTOKKATSUしませんか!?~特別活動は、“メイド イン ジャパン”で、日本が世界に誇るべき教育活動です。でも、何となくかる〜く見られてはいないでしょうか。その歴史を紐解くと演劇教育と深い関わりのある特別活動。その意義と課題を体感した後、みんなでステキな特活のプログラムを作って見ましょう!!今年度から新学習指導要領にもとづく指導が始まっている小中学校の特活の実践に役立つ内容になれば…と思っています。
担当:槇野滋子(岡山大学)
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- (お願い)
- A(午前)、B(午後)の中から1つずつのワークショップに参加できます。お申し込みの際には、A,Bとも第一希望から第三希望まで選んでください。
- なるべく第一希望になるように努力しますが、ワークショップ間で人数が非常にアンバランスになる場合調整させていただきます。ご所属が第二希望、第三希望になる可能性があることをご承知ください。
- ワークショップ所属は当日受付にてお知らせします。
【夏のセミナー魅力:その3】ティー・パーティー形式の全員交流会ワークショップが終わったら、お茶を飲みながら、全国から集まる参加者同士で語りあい、ふり返りを行います。学びのネットワークを広げる機会にしていただければと思います。
皆さまのご参加を心よりお待ちしています。