秋田往来」カテゴリーアーカイブ

冬支度6

(上の写真は西庭方向。苔が徐々に復活してきた)

帰省が遅れてしまったせいで初雪に遭遇し、難渋した。和室のフローリング化と建具の移動をしてもらったこともあり、初日の作業を屋内中心に切り替えることにした。

2日目と3日目の秋田は、気温こそ10度前後と低かったが、好天に恵まれて、思いのほか庭仕事が捗った。

東庭の間伐をほぼ終えて、いまは南庭と西庭の枝打ちにかかっている。とはいえ、南庭は五葉松など松の木が中心の庭である。素人にできることは限られている。

一方、西庭はモミジが中心の庭で、高木が10本ほど横に並んでいる。こちらも余り手をかけないまま、ここまできてしまった。

(上の写真。2007年、父から引き継いで間もないころのもの)

今回、この写真の背景にある築山のヒバを伐採したら、背後のモミジが一本、幹から根元まで、はっきり見えるようになった。

それで、間伐というのは樹木に満遍なく日の光をあてる作業と心得てきたが、庭の骨格を明瞭にする作業でもあるのだ、と改めて気がついた。

秋田の屋敷の管理

9月中旬の4日間、秋田に帰省した。秋田から戻るのと同時にPCがダウン、復旧するまでのほぼ1か月間、まるで仕事ができなくなって難渋した。

(上の写真。この景色で「秋田に戻った」という気分になる。)

帰省にあわせて、和室の一つをフローリング化する工事をしてもらった。ちょっとした思いつきで始めたプランだが、これが思いがけない効果を発揮し、古い家がそれなりにモダンな雰囲気になるので面白い。

あわせて立木の伐採計画を前に進めることにした。前回の調査で、屋敷内に都合200本の高木があることが分かっている。

これを徐々に間引いていくのだが、まずはこの秋、外周道路に面した15~20本ばかりの高木を選んで伐採してもらうことにした。クレーン車を使って3日がかりの作業になるらしい。

(上の写真は、伐採予定の木に目印をつけているところ)

さあ、どのくらい景色が変わるものなのか、こちらも楽しみである。

秋田の庭

ゴールデンウィークの前半は秋田の庭、後半は所沢の庭の手入れをしよう、と大雑把な予定をたてている。

秋田では好天にも恵まれ、丸4日間、気分よく作業ができた。父親から屋敷を引き継いで15年たつが、こんなに集中して作業をしたのは初めてである。

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いつも庭を7つのブロックに分けて作業をしていて、今回は、東側のブロックに集中的に手を入れることにした。

(上の写真は、玄関からみた東南の庭方向)

ちょっと気持ちにゆとりがある分、屋敷の測量と樹種などの調査に半日分の時間をとった。

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調べて分かったことの一つは、松、モミジ、ヒバ、ケヤキなどの高木の数が意想外に多かったことだ。その数ざっと100本。さらに西側にある土蔵の背後の杉林にも、数えてみたら100本の杉が植わっている。なるほど鬱蒼としていたわけだ。

こうして様子がわかったのは良いことだが、ではこれからどうマネジメントをしていくべきなのか、逆に、当惑の度が増してしまう結果にもなった。

これまでの管理計画を練り直さねば・・・、と思い始めている。

冬支度5

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秋田の庭であいかわわらずヒバと格闘している。今回は、直径15センチほどの立ち木を、20本ばかり間伐し、直径30センチ近い大枝の枝打ちもしたから、作業を終えたときには、まるで屋敷中が戦場のようなあり様になった。

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千葉から合流した妹が電動チェーンソーをふるって奮闘したのだが、若いころ合気道で鳴らしただけあって、身体操法が見事である。重心の移動がスムーズなのだ。

おかげでこんなに広い庭だったのかと思うほど、屋敷まわりがスッキリ明るくなった。鬱蒼と茂ったツバキを切ったら、地面から、実におだやかな円相の庭石が顔をだした。陶芸の辻清明さんの代表作「信楽大合子 天心」の頂上部を一回り大きくしたような、みごとな丸みである。

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一方、私の方はというと、よほど仕事の段取りに気をとられていたのだろう。上着とズボン一式を、宿におき忘れてしまったらしい。おかげで帰京しようとしたら、ジャージに黒の革靴といういささか間抜けな格好ができあがった。

さてどうしたものか。かといって、慌てて洋服をかうのも業腹である。そこでスポーツ関係者の方々には申し訳ないことだが、心のなかで「スポーツ大会の引率の帰りでこんな格好なんです」という勝手な設定をつくり、その気分のまま新幹線に乗り込むことにした。

帰宅した私の姿をみたワイフが、お腹をかかえて笑ったことは言うまでもない。

秋田の庭仕事

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5月の秋田は、爽快そのもの。微風で仕事の汗もおさまるから、このシーズンの庭仕事が大好きだ。

ところが今回はあいにくの雨模様。千葉から合流した妹と、雨合羽を着て作業する羽目になった。

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実生から大きくなったオンコを伐採したり、ヒバの高木の枝打ちをしたりしたので、東庭がずいぶん明るくなった。

今回は、電動チェーンソーが大活躍、私は給油式のものしかもっていなかったが、妹は千葉の庭でもう使っているという。ハンディなだけでなくパワーも十分ある。

二人でやると作業能率がぐんと上がるので、ついつい頑張りすぎて足腰にきたが、楽しい作業になった。

冬支度4

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なかなか段取りがあわなくて、帰省が遅れているうちに、とうとう雪が降ってしまった。11月24日(木)は、東京で54年ぶりとなる積雪に振り回されたが、その翌日の金曜夕刻に秋田入りし、ようやく土曜日に冬支度の作業ができた。

ここまで帰省が遅れるのは珍しい。庭がうっすら雪に覆われ、軒下にも屋根から滑り落ちた雪がかなり積もってしまっている。ただ、天気が晴れたので、作業そのものに支障はない。

秋の作業はいつも垣根の手入れを主にしている。屋敷の北側の道路に面したユキヤナギの垣根がすっかり落葉して、まるで柴垣のような具合になっている。そのかわり、冬枯れた景色のなかで、ガマズミとムラサキシキブの実が、一入鮮やかに、光沢のある輝きをみせている。

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今回は、入院明けの作業を心配して、千葉から妹が参加してくれた。彼女も日ごろから、自分で庭木の手入れをしているので、さすがに手際が良い。二人で手分けをすると、いつもの倍以上のスピードで仕事が進む。

ニュースでみていると、秋田の天候は、前日の金曜まで雨や雪ばかり、日曜からはまた雨や雪の予報がでている。「作業をするならこの土曜日しかない」という貴重な一日にたまたまぶつかったことになる。

もうひとつ驚いたのは、日曜の朝の便から夕方の便まで、東京方面行の秋田新幹線がすべて満席だったことだ。緑の窓口の人によると、この混雑は、吉永小百合さんが宣伝している「大人の休日倶楽部」の影響らしい。私は、絶妙なタイミングで指定席券の「最後の一枚」を入手し、なんとか無事に帰京することができた。

そんなこんなで、今回は二重にラッキーな帰省になった。

庭石

秋田の実家の庭は、池のない平庭である。東西にそれぞれ築山がつくってあるが、まあ、ほとんど平べったい庭といってよい。

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景色に変化をつけるためだろう。あちらこちらに庭石が立っている。ただ、庭石が屹立しているわけではなく、どれもいくらか地面に埋まっていて、あたかもそのままもとの自然に帰ろうとしているかのような風情である。

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庭石はことごとく丸っぽい形状で、力みのない、自然体の雰囲気をもっている。名石などというものからはるかに遠く、穏やかな印象の石ばかりだから、見ようによっては、道端の道祖神のように見えなくもない。

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これらの石を眺めていると、わたしは先祖の人たちの美意識になんとなく近しいものを感じる。

いったい庭にいくつ石があるのか定かではないが、今回も植込みのかげで、すっかり苔におおわれ、地面のもりあがりとほとんど区別がつかなくなっている大きな石をひとつ発見した。

白い花

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秋田の実家に帰省しても、花の盛りにでくわすことが滅多にないのだが、今回は珍しくニセアカシアの満開の時期にぶつかった。青空を背景に、白い花房がキラキラ輝いている。

咲き残りのユキオもかろうじてみることができた。垣根のユキヤナギもそうだが、わが家の場合、春から夏にかけて、花といえば圧倒的に白い花が主流である。

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屋敷の周囲をむやみに丈の高い樹木がとり囲んでいるせいで、母家のたっているあたりが、ポカンと開けた、ちょっと広い陽だまりのような環境になっている。

おそらくそれが気に入って、野生のキジがここに居所をさだめるようになったのだと思う。白いユキオの刈込のあいだを、頭部の赤いオスがゆうゆうと歩いている。ときどき姿をみせるだけの私などより、どうも自分のほうがこの屋敷の主だと思っているふしがある。

風のない静かな昼下がり、四方の窓をあけはなして畳のうえで昼寝をすると、いっとき、都会では味わうことのできないような、せいせいした気分を味わうことができる。

 

冬支度 3

生家の垣根の半分がユキヤナギとあって、開花期ともなると、ほわほわっとした白い壁が出現する。ただ、10年前はみるも無残な姿だった。大雪で垣根全体がペシャンコになってしまったのである。もうダメかなあ、といったんはあきらめかけたのが、植物の再生力というのはすごいもので、支えを施したらみごと数年で元に戻った。

この一件があってから、心なしか植物の多様性が増した気がする。ガマズミなどいろんな植物がユキヤナギに混じるようになり、剪定していると山椒の良い香りもしてくる。手抜きと言われそうだが、混植の垣根というのも、これはこれで面白いと思う。

垣根のもう半分はヒバである。ヒバの垣根は緑一色だから、まったく愛想というものがない。ただ、ヒバは強い刈り込みにも耐えるし、なにしろ手入れが楽だから助かる。

秋田・盛岡 042

時間の節約もかねていろんな庭道具を使う。今回の道具はこれ。“枝打ち一発”は、なんと5メートルの高さまで伸びて、しかも切れ味抜群、使いこなすのにちょっと腕力がいるが最近のヒットだ。

庭の手入れをしていると、いつも何かしら発見がある。以前は白い菫が咲いていたあたりに、気がつくとリンドウが咲いていたり、あることさえ知らないでいたキササゲの若木が、いつの間にかたくさん実をつけていたりするのだ。

もっとじっくり植物に向き合えたらなあといつも思うのだが、当分は無理だろう。秋田高校の同級生の堀井伸夫くんが、やはり同じ悩みを抱えている。それで、リタイアしたらお互いの庭を行き来して庭仕事の交流をしようじゃないか、という話になった。

先の楽しみができたのは、嬉しいことである。

屋根の表情

変われば変わるものだ。秋田の屋根のことである。母家の屋根の修理がすんだ。塗装の色は以前どおりの「さび朱」だが、棟飾りをきれいさっぱり撤去するということで、ぺったんとした味気のない表情になってしまうんだろうなあ、とちょっと心配だった。

ところが出来上がりを見てみると、そんなに悪くない。それどころか、思っていたよりずっと良い。以前よりもスッキリした印象である。

秋田・盛岡 014

土蔵の屋根の修理がすでに終わっているから、屋根の修理に限っては一段落だ。それにしても、故郷の建物の管理というのもこれでなかなか大変である。