ロンドンでの再会とこれから

再びロンドンを離れ、ウェールズの首都カーディフの宿に着いた。道路を隔てて、窓の外に、カーディフ城の城壁がみえる。

昨日は、とりわけ記憶に残る一日になった。ヨーロッパにおける獲得型教育の展開が、一つのエポックを刻んだと実感されたからだ。

藤光先生を中心とする2017年、2018年のパリ研修会のメンバーが、その後の研鑽の成果を、週末にあった「第23回AJEヨーロッパ日本語教育シンポジウム」(ベオグラード大学)で、パネル発表した。全体タイトルは「演劇的手法を活用した『参加し、表現する学び』~欧州教師研修、継承語教育、高等教育、成人教育の現場への展開」である。

時本先生(サピエンツァ ローマ大学)、植原先生(ベルリン日独センター)、西澤先生(オックスフォード大学)たちが、わざわざロンドンまで、当日の様子とこれまでの経緯を報告にきてくれた。

下の写真:(ウェストミンスター・スクールで教えておられたミラー浩子先生に、テート・ブリテンのラファエロ前派のガイドをしていただいた後、ジャパンハウスの安野光雅展を見学。)

その密度の濃い研鑽の歩みをたっぷり聞かせてもらううち、メンバーの発表が、当日の参加者に圧倒的な印象を残しただろうことが、容易に想像できた。聞けば、もう次の展開を模索しているらしい。

この先生たちの情熱は、いったいどこから来ているものなのか、では、私にどんなサポートができるのか。

前日の楽しい余韻を味わいながら、考え考え飲みすすむうち、ついつい深酒してしまった。珍しいことである。

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