トーキー博物館

英国南西部のデボン州にあるトーキー博物館を久しぶりに訪ねた。2008年に、ここで「日本におけるアガサ・クリスティー」と題する講演をして以来だから、11年ぶりということになる。


バンクホリデーということもあって、ヨットハーバーのあたりは、わんわんの人だかりだが、ほんの5分坂を登ってきただけで、このあたりは閑散としている。

どうもロンドンを離れると、フレンドリーな人の率が高くなる気がする。今朝もブリクサムのバスセンターに立っていたら、これからダートマスにいくという84歳の元気なご老人に握手を求められた。ちょっと驚いたが、こちらの友人の解釈によると「ようこそブリクサムへ」という歓迎の気持ちだろうという。

博物館の人たちもことごとく親切である。ミュージアム・カフェのマスターが、ブラスバンドのトロンボーン奏者だそうで、クリーム・ティー(これが美味しい)のミルクやお湯をさかんに追加してくれる。

こちらがクリスティーに興味がありそうと見るや、ナショナル・トラストのグリーンウェイ(彼女の別荘)でボランティアをしている人を紹介してくれた。

この人がまた話好きで、聞けば、ロンドン生まれのロンドン育ち、IT企業で働いて、大西洋をビジネスクラスで往復する仕事をしていたらしいが、40代でスパッと辞めて、ボランティア暮らしをしているのだという。日本人にはちょっと考えにくいライフ・スタイルである。

時間に余裕があるせいなのか、土地柄がそうさせるのか、あるいはそういう人が集まってくるからなのか、ともかくフレンドリーな人によく出会う。

トーベイ(トーキー、ペイントン、ブリクサムあたりの総称)には何度か来ているが、なるほどここはイングリッシュ・リビエラだわい、と今回改めて感じたことだった。

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