地下鉄のラッセルスクエア駅は、ロンドン大学の最寄り駅だが、私にとっては書店のディロンズに通った駅という印象が強い。
1990年代は、いまよりも円高だったから、本をたくさん抱えて地下のカウンターにいき、そこで箱詰してもらった本を、数か月後に船便で受け取った。当時のディロンズもいまは書店ウォーターストーンズに変わっていて、地階にあるカフェにだけその名が残っている。
書店までの経路だが、駅の改札をでてからラッセルスクエア公園を左手にみて、まず交差点をわたる。(上の写真:ラッセルスクエア)
そのままワンブロックばかり北上すると、もう一つの公園タビストックスクエアがあらわれる。このあたりには○○スクエアという名の公園がいくつもある。(下の写真:タビストックスクエア 背中はガンジー像)
タビストックスクエアの前で左折し、まっすぐ道なりに進むと、やがて書店のビルがみえてくる。
今回もそうだったが、タビストックスクエアでよくリスを見かける。10年以上前になるだろうか。早春の午後に、時ならぬ雪のふる公園を通ったら、一匹のリスがひょっこり目の前に姿をあらわして、一定の距離を保ったままどこまでもついてきたことがあった。
教育や演劇関係だけでなく、いろんなジャンルの本を船便で送ったが、そのなかに植物やガーデニングの本も含まれていた。
20年以上も前からイギリスの庭づくりに強い関心があったとは思えないのだが、ガーデニング関係の大型本がいまも書棚に鎮座していて、最近になって、それらをよく見返すようになってきた。