新宿経由で通勤しているので、いこうと思えば簡単にいけるのだが、あまり訪ねる機会がないのが新宿御苑だ。
先日、思い立って新宿御苑に足を踏み入れてみた。大木戸門から入場して、風景式庭園、整形式庭園、日本庭園を順番に回り、新宿門からでるコースである。
久しぶりの訪問でまず驚いたのは、以前とくらべて、外国人観光客の姿が圧倒的に多いことだ。平日の午後ということもあるだろうが、ひょっとしたら来場者の数は日本人を上回っているかもしれない。
最近はどこの庭を訪ねても、植栽の手入れのことが気になる。
大木戸門の近くにある下の写真の伽羅木は、一見すると複数の株からできているようにみえる。
しかし、裏側に回ってみると一つの株から分かれてできた姿だとわかる。
ちょうど秋田の庭の古いキャラボクの仕立て方に迷っていたこともあって、ああこういうやり方もあるのか、と参考になった。
一方、整形式庭園の方にいってみると、ちょうど大刈込の整枝作業の最中だった。
作業の進み具合を見ていると、時間がたってもちっとも飽きるということがない。この大量の枝をどこでどう処理するのだろう、ということまで考えてしまうからだ。
(下の写真は、旧御涼亭からの眺め)
今回は、上の池から東の方向をみた景色がとりわけ印象に残った。(下の写真)
背景に建物の姿がなく、何しろ空が大きいのだ。もし都心に新宿御苑がなかったらと考えると、この空間の貴重さがいまさらながらに感じられる。