昨日は大学院の歓送会だった。私のゼミでは、麻生賢太郎くんが修論を提出した。タイトルは「パラグアイ共和国における教育問題の現状と課題に関する研究」である。
パラグアイで、青年海外協力隊の指導員として2年間バドミントンの指導に当たったことがテーマ設定のもとになっている。現地社会の経済格差、教育格差の大きさに衝撃を受けたのである。
帰国後、再度現地にわたり、ひと夏かけて私立ニホンガッコウや公立学校の関係者にインタビューを重ねて修論を書きあげた。
先行研究が少なくて苦労したが、その分、一次資料を駆使した貴重なドキュメントになっている。これからパラグアイひいては南米の教育について知りたい人には、格好の入門書になることだろう。
ヨネックスに勤めることになった麻生君は、世界を駆けまわってバドミントンの普及につとめる国際派ビジネスマンになるのかなあ、と思っている。
鈴木翔くんと、莫然さんは、修士課程の2年目から仕事が始まってしまった関係で、修論の提出が来年度になった。
ということは、いま1年生の近藤敦くんたちと併せて、来年度5本の修論が提出されることになる。
卒業論文も10本出る予定だから、4月からの論文指導が、いつの年にも増して忙しくなりそうである。