獲得研夏のセミナーに先立ち、8月3日から5日まで、津山市を再訪した。岡山県内の商業高校が参加する「マーケティング分野生徒対象研修会」のためだ。(上は、津山高校、下は4校連携の発表会)
出会ったばかり生徒たちが、チームを組んで城西・城東地区のフィールドワークにでかけ、そこでえた情報を編集して、その日のうちに観光プランを発表する。この半即興プレゼンのコンセプトは去年と同じだ。
ただ、今年が会場校となる槇野滋子先生(津山商業高校校長)の最終年度ということで、ひときわ力の入ったプログラムだった。
おかげで、重要文化財になっている津山高校のホールで、市内4校の生徒たちが地域創生をテーマにつくった討論劇を観たり、鶴山公園で石垣の素晴らしい景色をじっくり味わったりできた。
今年の特徴は、委員だけでなく各校の引率の先生たちが大活躍したことだ。猛暑のなかを生徒たちの取材に同行し、発表のコメンテーターの役も引き受けてくれた。
ふり返りの時間が圧巻だった。半即興のプログラムにして、こんな深いところまで考えられるものなのか、と関係者一同仰天させられたのだ。居合わせた教師はみな、これこそが教師冥利だ、と感じたことだった。
秋には今回参加した生徒たちが岡山市内で再会し、コンテスト形式で発表する。はたしてどんな成長を見せてくれるのか、いまから大いに楽しみである。