英国がEU離脱を正式に通告した。移行に2年の時間をかけるということだが、これから両方の側が手探り状態を続けていくことになる。
スーパーの品揃えからレストランのメニューに至るまで、ロンドンが「欧州化」していく様子を長い年月観察してきた。まさかこんな時がくるとは想像していなかったが、離脱によって市民の生活がどう変わっていくのか、これからも見守っていこうと思っている。(下の写真は、ホランド・パーク。京都公園、福島公園のコーナーもある)
ロンドンは、一日のあいだに、晴れ、曇り、雨と、天気が目まぐるしく変化する。傘をかかえて、ホランド・パークとセントジェームス・パークを歩いてみたが、同じ都市型公園でも、ずいぶん対照的な雰囲気である。
ホランド・パークでは、近くに住む市民が、晴れ間をぬって、ゆったり散歩したり、ベンチでくつろいだりする姿がみられる。隣接するデザイン博物館の見学をしていたら、そこで働く若者グレゴリーさんに声をかけられ、彼の将来の夢についてたっぷり話を聞いた。(下の写真は、デザイン博物館の館内)
バッキンガム宮殿に隣接するセントジェームス・パークは、はじめてだが、さすがに観光地だけあって、色んな言葉をはなす団体がひっきりなしに行きかい、賑やかである。(下の写真は、セントジェームス・パーク)
行きがけに、最寄りのウェストミンスター寺院のまえで、なんとなしにシャッターをきった。寺院の奥に、テムズ川の対岸にあるロンドン・アイと手前にある国会議事堂が映りこんでいる。
帰国後、数日して、ウォータールー橋のうえを、国会議事堂側に向かって車が暴走してくるニュース映像をみた。
日にちが少しずれていたら、ひょっとしてテロ事件にまきこまれることになったのかも知れない。