パリの治安情報

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ミュンヘン滞在中、ノイエ・ヴァン・シュタイン城の見学をご一緒した雜村さん姉妹から、大阪の友人が語学研修でパリを訪問することになっているのだが、本人が治安について心配している。実際のところはどうなんだろう、というメールを頂戴した。それでちょっと書いてみたいと思う。

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テロの後、フランスの警戒が強くなっていることは確かで、銃を持った兵士が人の集まる場所をよく巡回している。警察のパトロールも強化されているようで、先日、ストラスブールからコルマールに行くローカル線の車内でパスポートの提示を求められた。こんな経験ははじめてである。美術館やデパートの入口では、ほぼ確実に荷物検査がされている。

ストラスブールに移動してくる前に、パリの藤光由子先生(パリ日本文化会館・日本語教育アドバイザー)のお宅で、夕食をごちそうになった。シェフでご主人の施さんの料理は、見た目も味も素晴らしく、至福の一夜だった。

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同夜、一緒に招かれた大島泉さん(ICU高校2期生)、高橋潤子さん(パリの国際学校の先生)が、お二人ともパリ在住20年を越す国際結婚家庭の方ということで、体験談も含めて、これ以上ないくらいリアリティのある治安情報をうかがうことになった。

それによると、パリに住む日本人家庭向けのメルマガで、定期的に治安情報が流れていて、日本人がスリにあった件数やら新手の手口やらが具体的に報告されているという。たとえば、12~13歳ほどの子どもグループで、被害者を取り囲んで金品を奪うケースが続出しているらしい。子どもへの罰則がゆるいのを逆手に取った犯行だという。また、道端でアンケートと称して声をかけ、注意をそらしている隙に仲間が財布をかすめ取る被害も多いという。

メルマガが配信されるつど、被害件数・数百件と記されているそうだが、なるほど地下鉄1号線に乗ると、駅ごとに「スリにご注意を」と日本語でもアナウンスしているから、よほど被害が多いということだろう。パリに到着し最初の目的地にたどり着く前に、財布とパスポートをすべて盗られたといって日本文化会館に駆け込んでくるケースもあると聞いた。

荒っぽい手口としては、ドゴール空港からタクシーに乗り、パリ市内に入る入口あたりの交差点で、車の窓を割られて、膝の上の荷物を奪われるケースがあるという。ひったくり被害も多いので、高価な装飾品を身につけたり、多くの現金を持ち歩いたりしない方がいいのでは、ということだった。

お話をうかがう限り、日本はもちろんのこと、私が毎年いくロンドンともかなり治安意識が違うようである。こわい話が続いたが、用心するにこしたことはない。雜村さんのご友人には、くれぐれも用心のうえで、楽しく充実した語学研修をしていただければ、と願っている。

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