ブダペストのオペラ座見学

地下鉄、バス、トラムを使い分けて町中を駆け回ってみた。ブダペストカードが便利で、どんな乗り物もフリーパスである。

世界遺産になっているアンドラーシ通りの下を走る地下鉄1号線は、1896年の開業で、ロンドンについで世界で2番目に古い地下鉄だという。3両編成のこじんまりした黄色い車体が実にかわいい。

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昨日は、オペラ座見学に参加した。たまたまだが、前日にインタビューさせてもらったセーカーチ先生(ブダペスト商科大学教授)のお知り合いのモニカさんが日本語のガイドで、実に無駄のない格調高い案内ぶりだった。

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歌劇場は目をみはる大きな建物だが、これもやはりハプスブルグ時代の遺産である。フランツ・ヨーゼフ1世が3分の2、ブダペスト市が3分の1の建設費を出したという。王側の条件は「ウィーン歌劇場の建物より大きくしてはならない」というもの。

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大理石をふんだんに使った豪華建築だが、豪華さというだけなら、世界中にそうした歌劇場がいくらもある。それよりも感心したのは、劇場の設備である。観客が座るシート一つひとつの下に、立派な換気孔がついていて、新鮮な空気を流すようになっている。また舞台と客席の間に鉄の柵が下りてくる仕掛けがあって、たとえ火事になっても、客席への延焼を1時間半食い止められるのだという。

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モニカさんによると、ブダペスト歌劇場は、ミラノ歌劇場についで音響の良さが世界で2番目の評価を得ている。あちこちに“世界で2番目”がでてくるところが面白い。惜しむらくは、舞台の裏が見たかかったのだが、それがかなわなかったことである。もう39年前のことになるが、ウィーン歌劇場のバックステージの広大さに触れて劇場めぐりに目覚めた身としては、両者の比較ができないのがちょっと残念だった。

昨日あたりから、英独仏語が一切聞こえてこない人波のなかに身をおくことにようやく慣れてきた。いつも思うことだが、私の場合、それぞれの都市の空気になれるのに、やはり3日はかかるようである。

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