雨の降るパリを経由して、早朝ブダペストに着いた。気温17度。快適である。ホテルのチェックインにかなり間があるので、街をぶらぶらしてみた。
まず西駅とメインストリートのアンドラーシ通りをつなぐテレーズ通り周辺。並木のある歩道がとても広い。日本の基準でいうと3車線分くらいあるのではないか。私のホテルもこのテレーズ通りの一角にある。
あたりのランドマークになっている西駅の駅舎は、エッフェル塔をつくった会社が手がけたものらしい。外観も立派だが、なんといっても内部空間の大きさが際立っている。駅の一部が「世界一豪華なマクドナルド」とか。なかなかの賑わいである。
オーストリア=ハンガリー帝国の遺産なのだろう。通り沿いに古い石造りの建物が立ち並び、私が泊っているホテルも、第1次大戦が勃発した1914年の建設である。
そうはいっても、街の雰囲気はいたってカジュアル、ちっとも気取った感じがない。というのも、ほんの5~600m歩いただけだが、通り沿いには、夥しい数のハンバーガーショップ、ケバブの店、カフェ、アイスクリームショップがある。
郵便局、書店、劇場もあり、肉屋、床屋のほかに食品スーパーも複数ある。スーパーをいくつかのぞいてみたら、驚いたことに、ハンガリー名物のパプリカやトマトが、1キログラム・百円ちょっとの見当である。(下の写真がマクドナルドの店内)
適度な生活感とカジュアルさは、街ゆく人の動きにも感じられる。各国の地方都市で感じるゆったりさがここにもあるのだ。そういえば、空港でも、ホテルでも、お店でも、今日会った人々は概して親切な人たちばかりだった。
ミュンヘン、パリ、ストラスブールと続く旅の第一歩を、こうしてブダペストでしるすことになった。さて、これからどんな出会いがあるのだろうか。