月別アーカイブ: 7月 2016

3年生のゼミ

DSC00002

昨日は、3年生のゼミ(テーマ:教育における身体表現の可能性)の打ち上げだった。百周年記念館の多目的ホールを使って、ワークショップ形式で学ぶゼミをやっている。

年間70種類ほどのアクティビティを経験し、彼ら自身にファシリテーションもやってもらうので、学年の最後にはみんな相当に仲良くなる。秋学期になると自然に飲み会の話もでてくるのが普通だ。

幹事の金子くんによると、今年は、前期の飲み会だけでなく合宿の希望まででたというからなかなかである。なんだか、いつの年にもまして、メンバーの仲良くなるスピードが早い印象がある。

飲み会のいいのは、一人ひとりとじっくり話せることだ。昨日も、ゼミ生がかわるがわる隣の席にやってきては、教育学科を志望した動機やら、家族のことやら、住んでいる地域のことやら、友人関係のことやら、進路のことやら、通学のことやらと、色んな話をきかせてくれた。

おかげでいつの間にかお酒も進んだようである。

 

前期の打ち上げ会

DSC00001

ようやく今学期の15週目に入った。学期の大詰めということで、打ち上げの会がいくつか予定されている。昨日は、大学院ゼミと卒論ゼミのあと、夕方から合同でビールを飲んだ。このスタイルははじめてである。

とりわけ中国の留学生―金梅さん、張雅潔さん、莫然さん―の話題を中心に、大いに会話が盛り上がった。というのも、日本に留学するまでの経緯も含めて、留学生たちの人生の輪郭が実にくっきりしているからで、そのことが日本の学生にも自分の歩みを見直す良い刺激になるからだ。

いま思い返すと、私の場合もそうで、アメリカ、中国の留学生とICUの第1男子寮でルームメイトとして暮らしたことが、異文化理解の大きなステップになったのだった。もう40年以上も前のことである

それと同時に、2次会で、日中の学生が一緒にアニメソングを熱唱している姿をみて、しみじみ時代の変化というものを感じたのだった。

夏のセミナーの準備

「獲得研夏のセミナー」が8月7日に迫ってきた。土曜日の定例会は、そのための準備会合だった。今回のセミナーでは、あわせて8本のワークショップが用意されている。それで8組のファシリテーター・チームが一堂に会して、それぞれが持ちよった進行プランを深めたり、チーム同士で内容を調整したりしよう、というのだ。

遠方から藤田真理子先生(北海道大谷室蘭高校)、武田富美子先生(立命館大学)、小松理津子先生(秋田明徳館高校)が参加してくださったこともあり、いやがうえにも白熱した話し合いになった。

冒頭、30分ほど時間をもらって、夏のセミナー全体のコンセプト、そして当日に予定している「基調提案」の骨子について話させてもらったのだが、私の発言を受けて、色んな方が「アクティブ・ラーニング」と向き合うそれぞれの現場の様子を披露してくれた。その結果、現場ごとの温度差がいかに大きいものであるのか、その実際があらためて浮き彫りになった。

獲得研は、校種も専門も違う人たちでつくる研究会である。当然のこと、多様な情報が集まるだけでなく、一つのテーマをめぐって色んなものの見方が交錯する。そうしたダイナミックな展開が目の当たりにできること、それも獲得研の話し合いの醍醐味の一つだ。これを受けて、いまも基調提案の微調整を続けている。

土曜日のメインの活動として、各ワークショップ・プランの検討を4グループ同時並行でおこない、その結果を全体で共有した。セミナー本番にむけて、各ファシリテーター・チームも、いま進行プランのブラッシュ・アップの真っ最中だ。

こうして8本のワークショップ・プランが並んでみると、さすがに壮観である。

第11回夏のセミナー

夏のセミナーの準備が佳境に入ってきた。これまでの10回は、1年間の研究成果の発表・共有という性格のセミナーだったから、年度末の3月におこなっていた。今回、夏のセミナーに移行したのは、獲得研の活動のフェーズが変わってきたことを意味している。

まず10年かけてアクティビティの体系化にとりくんできて、一定の理論的見通しができたことがある。この10年で5冊の刊行物をだし、一定の成果を収めることができた。よくぞまあここまできた、というのが実感である。

もう一つは、10年かけて続いてきた、メンバーのファシリテーション・トレーニングにも見通しができたことがある。これまであえて獲得研の会員を増やさずにきたのには、色んな理由があるが、今後の普及活動の核になるリーダーをつくる必要があると考えたことがその一つで、その見通しができたということである。

今回のセミナーの特徴は、ワークショップの選択肢を8つ用意して、自由に選べるようにしたこと、参加者交流会を全体プログラムに組み込んで、全国から集まる人たちの出会いの機会をより拡大したことがある。はじめて文部科学省の後援も申請している。

そんなこんなで、これまで以上に多様なバックグランドの参加者が集まるセミナーなってくれるといいなあ、と願っている。