日別アーカイブ: 2016/03/07

英国の学校訪問1 ブック・デーに遭遇

英国デボン州のトーベイ地域に通うようになってかれこれ15年たつ。ここまで続いたら、もう定点観測といっていいだろう。今回は小学校の英語教育がテーマで、まったくタイプのちがう4つの学校を訪問した。

それにしてもデボン州は遠い。自宅をでてからドア・トウ・ドアで丸24時間かかった。ヒースロー空港からパディントン駅に移動、そこからグレートウェスタン鉄道で3時間、ニュートンアボット駅につくと、友人が車で迎えにきてくれる。いつもはロンドンで1~2泊してから現地入りするので、今回の旅程は強行軍である。

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Brixhamにあるセント・マーガレット小学校(児童数100人)は、カトリック系の学校で、とりわけ読書教育に力をいれている。Torquayなど遠方の町から、カープールで通っている子もいるらしい。

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お昼休みに学校の受付にいったら、なんとデスクに高学年の子どもが二人ちょこんと座っているではないか。一人の子は片耳に大きなイヤリングをしている。スタッフの子どもでも遊びにきているのかと思ったが、どうもそうではないらしい。子どもに責任感をもたせるためのプログラムの一環なのだという。

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この日は、ブック・デーということで、スーパーマンやらハリー・ポッターやら、本の登場人物の扮装をした子どもたちが、学校中を元気にかけまわっている。郵便配達員の格好をしたモリス先生のレセプション・クラス(5才児見当)にいったら、先生の読み聞かせのあと、ペアになった子どもたちが自分たちで選んだ本を読むコーナーになった。

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私の相方のヤコブくんは、バットマンである。彼と「世界の行事」をパラパラめくりながらおしゃべりしたところ、この服はお父さんと買いにいったのだという。そうとう自慢らしく、しっかりポーズも決めてくれる。

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そのあと、校長先生の案内でキャンパスツアー、全部の授業を訪ね、スタッフルームで障碍児教育の専門家にも紹介された。他校ではお目にかからないが、小さなホールの一角に、クッションをたくさん並べたコーナーがある。豆電球の照明までついている。感情が高ぶったり、情緒不安定になったりした子が、先生とゆったりすわって気持ちを和らげるための空間なのだという。ちょっとしたことだが、このあたりに学校の理念が反映されているように感じる。

セント・マーガレット小学校は、自然体というのだろうか、全体に力が抜けていて、ゆったりした印象の学校である。教室も適度に雑然としていて、それがまた親しみやすい雰囲気のもとになっているようだ。