日別アーカイブ: 2015/12/20

現場生成型の研修プログラム

第99回例会 001

獲得研の第99回定例会で、北海道大谷室蘭高校の藤田真理子先生から「『進路学習』への取り組み」と題する報告があった。藤田さんは、進路指導部長20年というキャリアの方だが、今年度、学校設定科目の「進路学習」(3年生、2単位、週1回・2時間続きの授業)を立ち上げた。

生徒たちは、「学校給食」「室蘭市はどんな町であることが望ましいか」「18歳選挙権」といったテーマで、毎回、グループワークやディスカッションに取り組み、広い視野から進路を考えている。私の思い込みかもしれないが、“ただ自分のためだけでなく、だれかの役に立つ仕事をするにはどうすればいいか”を生徒に意識してもらうことが、進路指導の基調テーマになっていると感じた。

生徒の振り返りシートを読ませてもらうと、彼らがホームルームクラスの壁をこえて、語り合い、多様な見方を獲得していく様子がよく分かる。30代から60代の6名の教師で、このチャレンジングな授業をやっている。ことに興味深く感じたのは、この授業が、事前の打ち合わせや振り返りを通して、教師チームが自ら獲得型授業の研修を行う入れ子構造のプログラムになっていることだ。

これまでいくつも藤田真理子先生の創意あふれる実践にふれてきたが、おそらくこの「進路学習」が藤田実践の集大成ではないか。獲得研の第4期の課題である現場生成型の「(自己)研修プログラムの開発」というテーマにもピタリと重なる。聴いていてワクワク感を禁じ得なかった。

朝に雪の北海道を発った藤田さんは、獲得研の例会で報告を済ませると、京都に向かって風のように去って行った。相変わらずのエネルギッシュさである。いまごろ冬晴れの京都の街頭で、全国高校駅伝の応援に声をからしてしていることだろう。