あかり座沖縄公演

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今回のあかり座公演は、3者―獲得研、沖縄歴史教育研究会、不屈館―の共催である。テーマは「教育プレゼンテーションで学ぶ沖縄現代史」。会場を提供していただいた「不屈館 瀬長亀次郎と民衆資料」は、民設民営の組織だ。(写真:久しぶりに座旗も登場)

あかり座沖縄公演 012

第1次公演(2005年)から数えて10年目。会員の(自己)研修という性格は変わっていないが、今回の第2次沖縄公演には、新しい要素がいくつもあった。最大の変化は、公演の性格そのものにある。前回の公演は、「中高生のためのアメリカ理解入門」(明石書店)を使った公開授業を嘉手納高校と沖縄大学で行うもので、どちらかと言えば、開発したコンテンツの普及に比重があったといえる。(写真はガイダンス風景)

あかり座沖縄公演 015

それに対して今回の公演は、不屈館の資料を素材として「ニュース・ショー」形式のグループ・プレゼンテーションを創るもので、沖縄の先生たちに平和学習の新しい方法を提案することに目的がある。「第五福竜丸記念館」、「東京大空襲・戦災資料センター」の資料で試行した“教師たちのプレゼンフェスタ”のノウハウを、沖縄でも活かしてもらおうというのだ。(写真は、内村館長に取材中)

近くの若狭公民館でプレゼンの作成を進める

近くの若狭公民館でプレゼンの作成を進める

ただ、こと沖縄現代史の理解ということになると、当然のこと現地の先生たちに依存する度合いが高くなる。室中直美さん(国際文化フォーラム)のように、50回も沖縄に通っている猛者もいるにはいるが、獲得研のメンバーが沖縄史の専門家という訳ではないからだ。

若狭公民館からみる夏空

若狭公民館からみる夏空

今回は、そのあたりのコラボレーションが絶妙だった。ことに大城航先生(泊高校)の基調提案「沖縄における現代史学習の課題」で、沖縄の基地化が沖縄戦の前からの周到な計画によるものだったこと、住民を収容所に入れている間に米軍による土地収用が行われたこと、従って沖縄戦こそが沖縄現代史の起点となっている、という認識が示されたことが大きい。これまでのような「沖縄戦の終結で終わる平和学習」を変えていく必要があるというのだ。

8月20日は、3つのチームに分かれてプレゼン作成に挑戦した。午前9時半に受付開始、11時過ぎにメンバーが発表されて、3時には発表本番となる。何しろはじめて出会う者同士である。4時間の間に、自己紹介から、リサーチワーク、テーマの絞り込み、シーンづくり、リハーサルまでいく。昼食時間の確保も必要だから、時間のマネージメントということが大きなカギになる。

「基地全面返還10年」「理不尽からの距離」「民衆と瀬長亀次郎」と題された3本の発表は、どれもよく練られた内容で、その分、振り返りのセッションも活発なものだった。すでにMLで公演の感想が飛び交い始めたが、成果と課題は、9月の例会で整理されることになっている。

ともあれ、大きな手応えを得た沖縄公演だったことは確かである。

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