定員を超える申し込みをいただいて、今年も盛況のうちにセミナーを終了した。今回の新機軸は、「ドラマケーション普及センター」とのコラボ企画ということだ。プログラムの流れ自体は、例年のスタイルを踏襲している。
センターが学事出版から、獲得研が旬報社から、それぞれ新しいアクティビティ・ブックの刊行を準備している。シンポ「わたしたちはどう学び、なにを発信するか」では、その開発の現状やら実践の場での取り組みやらを交流してもらった。ちなみに、ドラマケーションでは、アクティビティをアクティブ・メニューと呼んでいる。
今回でいえば、まず午前中に国際会議場でシンポジウム、3会場に分かれて、ドラマケーション・ワーックショップ、昼食をはさんで同じ会場で「オトナのプレゼンフェスタ」、そして最後に多目的ホールに集まって全体のふり返りとなる。国際会議場、分科会会場、多目的ホールと動いていくから、アリーナ以外は、百周年記念館のほぼ全部のスペースを使うことになる。
マイクが尾田センター長 左が三嶋理事長
私の基調提案「表現教育のネットワーク形成にむけて」では、9年間におよぶアクティビティ開発の歩みをふり返り、10年目から獲得研が新しいステージに向かうことを話した。ポイントは、公開性をより高めるということだ。
具体的には、①メルマガ、ホームページの充実、②オープンセミナー、レクチャーシリーズの充実、③あかり座公演の実施、④会員の若干の増員、⑤他団体、個人との連携の強化(今回)、である。どの項目も、いままで取り組んできたものではあるが、ようやくそれを全面展開する時期にきたということだ。「春のセミナーだけでなく獲得研にふれる機会をもっと増やしてほしい」という声を、これまで数多くいただいてきたが、そうした要望にも応えられるようになる。
近々メルマガで2015年度の年間計画が配信される予定だが、成蹊小学校での授業参観、日英ドラマ教育シンポジウム、沖縄あかり座公演、リーディング・ワークショップ、ドラマ・ワークショップなどの企画を準備している。今回、お断りした方々にも、ぜひご参加いただければと思う。
今回、コラボの相手を普及センターにお願いしたのは、もともと「ドラマケーション」が創設された時から、私自身が関わってきた経緯があるからだ。
東放学園の傘下をでてNPO法人として独立したセンターは、いままさに新しい模索をはじめたばかり。絶妙のタイミングということだろう。
とくに、午前のワークショップから午後のワークショップの流れが自然で良かった、というコメントをたくさんいただいたが、企画者としてはそれが嬉しいことだった。