日別アーカイブ: 2015/01/02

第3期をめぐる所感

プロジェクト方式と呼んでいるが、獲得研は3年を1区切りとして活動し、その都度メンバーの再登録もおこなっている。今春でちょうど丸9年、区切りの年である。第4期に入るにあたって、この3年で達成できたこと、できなかったことを振り返る。その手がかりにしようと、メーリングリストにこんなメッセージを書いた。

右手は後述する「アメリカ取材記録」の表紙

右手は後述する「USA取材旅行記録」の表紙

「中原先生が年末に刊行したフォト・クロニクル『獲得研の記録②2012・2014』(私家版 143頁)を手もとに置き、ゆっくりページを繰りながら年を越しました。この写真集は、2012年から2014年の3年間の記録ですから、知らない人がみても、獲得研の第3期の活動がまるまるイメージできる内容です。

中原さんはいつもそうですが、わたしたちが無意識にする表情や身体の動きを、その微妙な移ろいまでふくめてみごとにキャッチします。そのせいでしょうか。被写体になった人たちの表情のなんと豊かなことか。「ああ、こういう柔らかくて居心地のよい空間が獲得研の共同研究の土壌なんだなあ」ということが改めて確認できます。

それと同時に、獲得研の第3期がどんなに生産的だったのか実感しました。所期の研究活動では、シリーズ第3巻『教育プレゼンテーション』(旬報社)の執筆・編集に取り組んだこと、また「あかり座公演」として大阪のTACT、インターアクト年次大会に取り組んだことがあります。HPがますます充実し、英語版HPは国際共同研究で大いに効果を発揮してくれています。

イギリスの友人から届いた新年のe-メイルカード

イギリスの友人から届いた新年のe-メイルカード

その他にも、「レクチャー・シリーズ」が定着し多彩な刺激を受けることができました。八木ありさ先生に、会員としてまた第3巻の執筆者として獲得研に関わってもらうようになったことがその象徴です。また「異文化間教育学会・第34回研究大会」を運営し、その成果をまとめた『教育におけるドラマ技法の探究』(明石書店)を刊行できました。さらには演劇的手法をつかう半即興スタイルのグループ・プレゼンテーション「高校生プレゼンフェスタ」がすっかり定着しましたし、「高校生意見発表会」の10年間の成果も報告書にまとまりました。

「たった3年間で、よくぞまあここまで!」というのが本を閉じての印象です。とはいえ、まだまだ道半ば、今年は第4期に入ってさらに新しい展開がみられるはずです。まずは新春合宿、そして春のセミナーです。みなさま本年もどうぞよろしくお願いいたします。」

中原道高さん(都立目黒高校 美術)は、シリーズ本の執筆者にして獲得研の専属アーティストである。写真記録はもちろんポスターからロゴ制作まで一手に引き受けてくれている。その中原さんが、同じ時期に『USA取材旅行記録 2003』(私家版 95頁)もつくった。ニューヨークからロサンゼルスまで、アメリカ横断取材を敢行し、参加型教材『中高生のためのアメリカ理解入門』(明石書店)をつくったときのもので、いわば獲得研の原点である。

2冊並べて懐かしく足跡をたどるうち「ありゃりゃ」と思うことがあった。ほかならぬ自分自身のルックスである。10年の間隔があるのだから経年変化は当然なのだが、それにしてもまんまる顔の度合いが相当に進んでいる。いくら容貌に無頓着だとはいっても、これはこれは・・・。

それで、新年早々、生活習慣についていたく反省させられてしまうことになった。