日別アーカイブ: 2014/08/19

シリーズ第3巻の編集が進行中

2015年3月の刊行に向けて、獲得研シリーズ第3巻『教育プレゼンテーション』の編集作業が本格化している。週末の編集委員会は8時間におよんだ。

獲得研の本はどれも、完成までに膨大な時間がかかる。アクティビティ・ブックと称してはいるが、ただの技法解説書ではない。日本の現実に適合するものかどうか、一つひとつのアクティビティの汎用性を検証したうえで、「技法解説」と小学校から大学までの「実践事例」をセットで掲載する方式をとっているからだ。今回の本でも、30のプレゼン技法と36本の実践事例をセットで紹介する。

各人の原稿は、いったんすべてメーリング・リストにアップされ、メンバー全員がお互いの原稿を読めるようになっている。それをプリントして持ち寄り、編集会議をひらく。いまはラフ原稿の段階だが、やりとりに半年かけて完成稿にしていく。もちろん、原稿が変わっていく様子も、みんなで共有する。

獲得研では、新しい時代の共通教養の中核に、参加型アクティビティの習得を据えたいと考えている。参加民主主義が成熟するためには、一人ひとりの市民が、討議の経験を豊かにしたり、大小のコミュニティの運用に関与したりする経験が不可欠だが、そのプロセスには必ず何らかのアクティビティが介在している。

アクティビティの定着は、「自立的学習者=自律的市民」を育む教育の中心課題といってよい。いわばその基盤を整備する仕事が「獲得研シリーズ」の刊行である。

私たちがやっているのは、未来の市民に「共有財産」としてのアクティビティのストックを手渡す仕事である。未開拓の領域だから、時間と労力がかかるのは仕方のないことだと思っている。