異文化間教育学会第35回研究大会

先週末に同志社女子大学(今出川キャンパス)で異文化間教育学会第35回大会に参加した。去年は開催校とあって忙しくしていたが、今年は理事会、編集委員会などのお役目だけだから、比較的じっくり発表を聴いてまわることができた。

京都 012特定課題研究は、「実践をまなざし、現場を動かす異文化間教育学とは?」というテーマである。大和プレスクール『にほんごひろば』の実践報告があって、それを幼児教育、人権教育、ネットワーク論の専門家が「読み解く」という企画だった。

今週末は国際理解教育学会の研究大会が奈良教育大学でやられるが、特定課題研究のテーマがやはり実践研究になっている。テーマは「国際理解教育における実践研究の視座」。わたし自身も同じタイトルの報告を準備していて、そこでは「当事者研究としての実践研究」の成立条件について提起する。

異文化間教育学会の方は2年、国際理解教育学会の方は3年単位のプロジェクトであり、企画のねらいもそれぞれ違っている。ただ、両学会の特定課題のテーマがこれほど接近するのは珍しい。現場の実践家が会員の3割を占める国際の方は当然としても、大学教員の比率の高い異文化でもこのところ自由研究発表の「実践報告」が増えた印象がある。本腰を入れて実践研究に取り組む時期にきたということだろうか。

今出川通りから女子大のキャンパスを眺めてはいたが、なかに入るのは初めてである。通路沿いによく手入れされた松の木が並んでいたり、さほど大きくないジェームズ館のロビーでゆったりノートを眺めている数人の学生さんの姿があったりで、どことなく静寂さが漂っている。そのせいで、東京都心の大学とは少し違う時間が流れているように感じた。

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