大阪でドラマケーション

先週、大阪環状線の福島駅からほどちかい金蘭会高校で、ドラマケーションの講座があり、そこで「コミュニケーション教育の理念と方法」という講義を担当した。

福島駅は大阪駅のすぐ隣りにある

福島駅は大阪駅のすぐ隣りにある

校舎3階のホールは、天井が高く、床は総ジュータン張り。ワークショップにぴったりの空間である。照明設備も素晴らしい。東住吉高校や咲くやこの花高校のような演劇科をもつところはともかく、大阪の普通高校でこんなに本格的な照明設備のあるところは、ほとんどないだろう。

公立・私立高校で演劇部の指導をしている人を中心に20数人が集まった。南村武先生(関西福祉大学金光桐蔭)、山本篤先生(金蘭会)たちがリーダーになって、若い世代の先生たちとベテランのいいチームワークができている。

いつものことだが、尾田量生さん(普及センター長)のワークショップは、落ち着いた雰囲気である。指導者が声を張り上げるのではなく、自分の身体をその場にはこんでいって、モデルを見せるやり方だからだ。

これから「人間知恵の輪」がはじまる

これから「人間知恵の輪」がはじまる

「ハンドリンク」や「人間知恵の輪」のときに大きな輪ができる。観客席の側からその輪を眺めていたら、ふいに山口薫の「おぼろ月に輪舞する子供達」の画の世界が浮かんできた。こんなことははじめてである。斜め上方から広々と俯瞰する構図に触発されたのだろう。会場に活気があふれているのに、それでいて静かさも感じる。

懇親会で、若い先生たちが、自分のかかえているモヤモヤした迷いを率直にぶつけてくれた。グループワークで早急に学習効果を上げるよう学校から指導されているのだが、そもそも生徒が発言しやすい雰囲気をつくる方策が自分たち教師の側に備わっていない。その分析がないまま、教材のつくり方をもっと工夫すればいいのでは、など空回りの議論が続いてきた、という事例も教えてくれた。

なるほど、ワークショップ会場で私の感じた静かな熱気というのは、こうした一人ひとりの熱意が放射されてできあがったものだったのか、と納得した。

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