日別アーカイブ: 2013/11/19

冒険者たち

高校生プレゼンフェスタのリハーサル

高校生プレゼンフェスタのリハーサル

獲得研の来年の新刊『学びの全身化へ―ドラマ技法研究の最前線』(明石書店)の執筆が佳境に入っている。16人の初稿が出そろったことで、ようやく全体像が見えてきたところだ。

本の内容は、この6月にあった異文化間教育学会34回大会の「プレセミナー」と「公開シンポジウム」を素材にしている。前者は、吉田真理子先生(津田塾大学)、武田富美子先生(立命館大学)のコンビで、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィンの冒険』からオリジナルのドラマワークをつくった実践が中心である。これが滅法面白い。ミシシッピ川を一緒に筏で下ってきた逃亡奴隷のジムを、白人の少年ハックが密告するかどうか、その決断を迫られる場面を山場にもってきている。だから参加者は、ドラマの世界で、強烈なジレンマにさらされることになる。

リハーサルの別バージョン

リハーサルの別バージョン

私は、一昨年、「教育方法をめぐる冒険」をESJ(日本教育学会の英文年報)に発表した。こうした未開拓分野の研究に取り組む獲得研の模索そのものが冒険であり、メンバーは冒険者だ、ということだ。今回の本の「第1章 獲得型教育とドラマ技法研究」はそのESJの論文をベースにして、大幅改稿したものである。

たとえ研究書であっても、獲得研の本では、固い学術用語の羅列をできるだけ避けるようにしている。だれでも分かりやすく読める本に、というのがコンセプトだからである。それだけに執筆者は、四苦八苦の推敲を迫られる。

会員全員が全部の原稿を読む方式である

会員全員が全部の原稿を読む方式で進める

コア・メンバーの初海茂さん、両角桂子さんで、「終章 資料でみる共同研究の歩み」を書いている。7年間の模索を詳細に跡づける原稿だ。うまくいけば、私たちの冒険がどんなルートをたどり、どこまで進展をみせたのか、それを客観的に眺めることができるだろう。大奮闘中だが、なにしろ資料が多いから大変な様子、この仕上がりも楽しみである。

これと並行して、異文化間教育学会の研究プロジェクトとしてやる「第13回 高校生プレゼンフェスタ」(11月23日)の準備、正月の定例会合宿と3月の「春のセミナー」のプログラムづくり、獲得研シリーズ第3巻『教育プレゼンテーション』(旬報社)の企画が進んでいる。

このまま年をまたいでワサワサ状態が続きそうである。