古都の桜と結婚スピーチ

獲得研の渡邉貴裕さん(帝塚山大学)の結婚式が、3月30日に、三十三間堂のとなりのハイアット・リージェンシー・ホテルであった。お相手の登紀さん(中国文学)は、高校の同級生でおなじ京大大学院の出身。なんと日大の教員である。

乾杯がすむと披露宴会場のカーテンがサーッとひらかれ、ベランダ越しにみごとな一本桜が姿を現した。満開のしだれ桜。ことしの京都は、開花が10日ほどはやいそうで、巧まざる演出の妙である。

木屋町三条を下ったあたりの桜

木屋町三条を下ったあたりの桜

宴のあと、疎水にそった木屋町通りや賀茂川河畔など、同席した方々おすすめスポットを訪ねた。とりわけ賀茂川あたりは、桃、レンギョウ、柳の新芽の色が加わって、下流から上流まで、夢のように美しい。大きな株仕立てのユキヤナギも、あちこちで存在感を示している。

賀茂川 四条大橋と五条大橋のあいだ

賀茂川 四条大橋と五条大橋のあいだ

指導教授の田中耕治先生(教育方法学)の懇切なスピーチで、貴裕さんの論客ぶりが、学生時代からのものとわかった。仲間の多くが「あなたの意見の前提はなにか?」という問いで震撼させられたらしいが、それを田中先生にまでしたというから驚く。

若い小鷺が間近でエサをとっている

若い小鷺が間近でエサをとっている

田中・渡邉論争のポイントは、教える側・学ぶ側のどちらに研究の立脚点をおくかに発する、と総括しておられたが、ここに対等な研究者として若い院生を遇するゆったりした指導の姿勢が表れている。

テーブルで「先生、ちゃんと笑いがとれてましたよ」と弟子たちの評価が入るあたりにも、方法学研究室の雰囲気の温かさがにじんでいて、「ああ、こういう学問風土で育ったのか」と納得した。

その貴裕さんが、登紀さんには言い負かされるらしい。良いことである。それで私は、これからも負け続けて良き敗者になってください、とスピーチした。

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