日別アーカイブ: 2012/08/12

TACT2012のあかり座公演

8月10日に、獲得研が「ドラマで楽しむ異文化学習―日本とドイツ―」(大阪市立阿倍野区民センター 集会室1)と題するワークショップをした。TACT(国際児童青少年芸術フェスティバル)の一環で、海外の劇団との最初のコラボレーションである。

TACTのあかり座公演は、去年についで2回目。相手のマイニンゲン劇団は「町の中に劇場があるというより、劇場に町がついている」といわれるマイニンゲン劇場所属の劇団だ。(URL:http://www.das-meininger-theater.de/ )

アンデルセン「スズの兵隊」をもって来日した。劇場内にその場で巨大なエアードームを出現させ、そこに観客を招じ入れると、動く影絵や映像などさまざまな技法を駆使してアンデルセンの世界をつくりだす。案内役のステファン・ウェイさんやバレーダンサーの身体性が素晴らしい。

会場は地下鉄谷町線・阿倍野駅のそばにある

今回は、獲得研が海外のカンパニーと交流したらなにが生まれるのかというチャレンジだが、どんな形式のコラボにするのか、どんなコンテンツを盛り込むのか、それを模索するプロセス自体が刺激的だった。プログラムは、2回の例会で知恵をだしあい、それをもとに磨き上げたもの。

午後5時から8時のプログラム。日独・各70分のワークショップ、30分の振り返り。これで3時間の予定。会場の広さにぴったりの30人ほどのメンバー。前半は、獲得研の4人(小菅望美、宮崎充治、藤井洋武、林博久さん)が担当し、ウォームアップと日独共通の「ことわざ」を使ったシーンづくり。6人グループでやる。後半はウェイさん(俳優)担当。身体を活性化する、感覚を研ぎ澄ます、影絵の活用という3部構成で、俳優トレーニングのアクティビティを披露する。

「早起きは三文のとく」「類は友を呼ぶ」などのシーンづくり。「楽あれば苦あり」は、ドイツ・バージョンになると愛のあとに苦しみがある、という意味だそうで、そのずれを確認する作業が文化交流そのものになる。また、ウェイさんのプログラムには「(指先を合わせた)ブラインドウォーク」「人間と鏡」「トラスト・ゲーム」など獲得研でおなじみのものもあり、演劇と教育という文脈の違いが、組み立て方の違いになってあらわれるところが面白い。

あかり座地方公演はいつもにぎやかだが、今回も、首都圏の会員・院生11人、武田富美子さん(立命館大学)、渡辺貴裕さん(帝塚山大学)たち関西圏の会員、オーストラリア在住の会員・藤光由子さん、協力関係にある大阪・応用ドラマ教育研究会(代表:田中龍三・大阪教育大学教授)のメンバー、孫エンさん(関西学院大・院生)、ゲーテ・インスティチュート・ミュンヘン本部のトーマス・シュテュンプさんなどの参加をえて、陽気な交流の場になった。