第35回 ICU教育セミナー

会場は本部棟の2階

8月2-3日に、ICUのキャンパスで開かれたICU教育セミナーの全プログラムに参加した。猛暑のなか、大学の1期生から現役の学部生まで67名がエントリーしている。参加者の主力はICUを卒業した中高の教員である。

町田健一教授(比較教育メジャー)を中心とする運営委員会のプログラムが素晴らしい。旧ファカルティの刺激的な講演が2本あり、自分が育ってきた学問風土を確認するいい機会になった。

村上陽一郎先生(東洋英和大学学長)「学校教育とリベラルアーツ」は、大学と学問の創生を、イベリア半島のレコンキスタから説き起こす壮大なもの。村上さんは、一部の例外を除いて、日本の大学の教養教育は破たんした。それにもかかわらず、新しい教養―成熟した市民がもつ賢慮―はやはり必要なのだ、という。

風間晴子先生(女子学院長)「リベラルアーツ教育における科学教育の意義」は、多くの図版・画像それにビー玉まで駆使して、われわれの知覚がいかに騙されるかを実証する。そして、自らの問いを問いつづけること、現象を統合的に把握する力・真実を見極める分析力をもって、騙されないように生きることがわれわれの責務なのだ、という。

私は初海茂さん(獲得研事務局長)とワークショップ「ドラマ技法・ウォーミングアップ技法を授業に活かす」をやらせてもらった。時間にして1時間半ほど。長く一緒にやっているのに、2人で組むのは初めて。参加者の動きの柔らかいこと、質問の活発なことにビックリ。なかなかお目にかかれない集まりである。

優に60年を超える年齢幅の人たちが闊達にディスカッションするセミナーに参加して、ここにもICUの学校文化が息づいているなあ、とあらためて感じた。

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