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第15回夏のセミナーをオンラインで開催しました

セミナー参加者のブランド那由多さんによるふり返り

2020年8月22日(土)に第15回夏のセミナーをオンラインで開催しました。今回のセミナーは2つの点において、これまでとは異なるものでした。1つは故・渡部淳代表から宮崎充治代表代行(弘前大学)へのバトンタッチ後、はじめてのセミナーで会った点。もう1つは新型コロナウイルスの影響で、こちらもはじめてのオンライン開催となった点です。それでも、オンラインであれ、リアルな対面の授業であれ、子どもたちが学びに参加し、自ら知恵を獲得していくことの大切さに変わらないとの信念のもと、入念に準備を進めた上でこの日を迎えました。

午前中は、オンラインでも使えるアイスブレイクとグループワークを行いました。参加者は「コロナの時代のぼくらの幸せ」とのテーマでニュースショーづくりを体験しました。午後には、小菅望美先生(フランクフルト日本人学校)によるウォーミングアップ・アクティビティのふり返り、「『アクティブ・ラーニングとは何か』渡部淳が遺したもの」と題して宮崎代表代行からの講義、林久博先生(成蹊小学校)と小宅崚太先生(麗澤中高)の実践報告などを行いました。続く指定討論から最後のティーパーティーまで、質疑応答や意見の交換が盛んに行われ、アクティビティ成立の要件、必要な公的支援のあり方、理想の教育像などが語られました。当日の資料は以下からダウンロード可能ですが、利用の際には著作権などにご配慮ください。

ここに挙げたことがスムーズに実施できたのは、世界各地に広がるテクニカル・スタッフのチームワークと献身的な協力の賜物でした。課題はまだまだ多く残りますが、獲得型教育の新たな地平が見えてきたセミナーでした。関わってくださったすべての方に感謝いたします。

獲得研 & 渡部淳の本 ブックフェア(終了しました)

『小学校 中学校 授業で使えるドラマ技法&アクティビティ50』(明治図書)発刊記念(終了しました)


(明治図書HPより)

2020年8月6日より8月31日まで、獲得研HPをご覧の方を対象に、獲得研&渡部淳の本を割引価格にてお分けいたします。在庫限りとなるため、万が一入れ違いで売り切れの場合はご了承ください。

 

    対象となる本の一覧:

  • 『国際感覚ってなんだろう』
  • 『教師 学びの演出家』
  • 『教育方法としてのドラマ』
  • 『学びへのウォーミングアップ』
  • 『学びを変えるドラマの手法』
  • 『教育プレゼンテーション』
  • 『参加型アクティビティ入門』
  • 『小学校 中学校 授業で使えるドラマ技法&アクティビティ50』
  • 『教育におけるドラマ技法の探究』
  • 『教育の方法・技術論』
    流れ:

  1. こちらにて注文してください。
  2. 確認メールが届きます。(Gmailを受信できるようにしておいてください。)
  3. 本と一緒に請求書と振込用紙が届きます。
  4. 到着後、2週間以内に振込用紙を使って代金をお支払いください。
  5. 入金確認後、別アドレスより確認メールをお送りします。領収書が必要な場合はその旨ご返信ください。
    備考:

  1. 価格は税・送料込です。
  2. 振込手数料はご負担ください。ゆうちょ銀行の口座にお振込みいただきます。
  3. 勝手ながらお届け先は日本国内に限定させていただきます。
  4. 最新の在庫状況はこちらからご覧いただけます。

獲得研夏のオンラインセミナー2020の受付を開始しました。

今年も獲得研夏のセミナーにご参加ください
コロナの時代に今こそ、獲得型教育を! オンラインで行うワークショップ

ストリーミング視聴を含めて受付を終了しました。多数のお申し込みありがとうございました。(2020年8月7日)


今年の獲得研の夏のセミナーはオンラインで行います。新型肺炎による学校の休校は日本だけではなく、全世界に影響を与えてきました。獲得型教育研究会は、その間も世界各国の日本語教師の方々とオンラインでのドラマワークショップ研修を行い、獲得型教育をどうオンラインでも行っていくかという研究と実践を行ってきました。オンラインであれ、リアルな対面の授業であれ、子どもたちが学びに参加し、自ら知恵を獲得していくことの大切さに変わりはありません。

今回のセミナーはオンラインを使ったアクティビティをたっぷり行います。オンラインでも使えるアイスブレイクを行い、グループワークを行います。また、そこで使ったアクティビティが、対面の授業の中ではどのように使われるのかを会場から実況中継をします。

午後は実践報告と講演です。コロナの中で行われてきた実践について報告がなされますが、そこで追求されてきたのは獲得型の教育です。
報告者の林先生は東京の成蹊小学校の1年生担任。演劇教育を専門とするベテランの先生です。1年生と会えない中でのオンライン授業の模索。また、学校再開後の子どもたちの様子を報告してくれます。
小宅先生は、千葉の私立中学校の野球部監督。オンラインでの部活やオンラインでのディベートの授業はテレビでも紹介されました。
お二人の実践の様子と、その中で、学校に行けないからこそ見えてきた「大切なもの」について、みなさんと共有していきたいと思います。

オンラインのメリットの一つに、講演を聴きっぱなしにするのではなく、意見のやりとりがやりやすいことがあります。講演の後に、グループ討議の時間をもうけました。双方向のやりとりを楽しみましょう。

終了後は、希望者によるTea Partyを行います。みなさん、カメラの前にお好みの飲み物を持ってきて、おしゃべりをしましょう。ネットワークを広げるチャンスです。

セミナーはZoomというアプリを利用して行います。はじめて、Zoomを使うという方も直前にレッスンを行いますので安心して下さい。

また、定員を超過した場合、ストリーミング配信を行います。ストリーミング配信は視聴するだけとなり、グループワークには参加できませんが、講演会等を聞きたい方はどうぞ。

皆さん、今年も獲得研セミナーにぜひご参加ください。

日程
2020年8月22日(土)10:00-15:45
形式
オンライン研修会(ZOOM使用)
定員
60名(先着順。60名を越えた場合はストリーミングによって視聴のみ可能です。)
参加費
ワークショップ参加 1,000円、ストリーミング 500円(大学生・大学院生はいずれも無料)
スケジュール(変更の可能性あり)
直前レッスン ZOOM初心者のために 9:00-
受け付け 9:30-
開会、連絡 10:00-10:10
アイスブレーク 10:10-10:40
休憩 10:40-10:50
ワークショップ 10:50-12:00
昼食休憩 12:00-13:10
実践報告と講演 13:10-14:00
休憩 14:00-14:15
討議 14:15-15:05
休憩、質問 15:05-15:20
まとめ 15:20-15:45
閉会 15:45
オンライン茶話会(希望者) 15:45-

6月例会(第143回研究会)おこなわれる

2020年6月13日(土)に6月例会を開催しました。主な内容は次の通りでした。

  1. 参加者近況報告
  2. オンラインのアイスブレーク(林久博先生・成蹊小学校)
  3. 読書会『アクティブ・ラーニングとは何か』第2章(栗原茂先生)
  4. 実践報告「生田緑地たんけん隊」(武田もえ先生・登戸小学校)
  5. 夏のセミナー準備

5月例会(第142回研究会)おこなわれる

2020年5月9日(土)に5月例会をオンラインで開催しました。オンラインだと直接会えない不便もありますが、さまざまな事情で出席が難しかった会員も参加できる良さもあります。遠方のメール会員も含めて23名が参加しました。

主な内容は次の通りでした。

  1. 参加者の近況報告
  2. アイスブレーク(小菅望美先生)
  3. 『アクティブ・ラーニングとは何か』第1章読書会(武田智絵先生)
  4. 「啓明国際理解の日」実践報告(関根真理先生)

獲得研ではどのような環境でも、獲得型教育の普及を目指して活動していきます。

4月例会(第141回研究会)おこなわれる

2020年4月11日(土)、今年度最初の例会が開かれました。これは宮崎先生が代表代行になって初の例会でした。津田塾大学での開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からオンラインで行われました。これは獲得研例会としては初の試みでしたが、日本国内各地に加えてイギリス、フランス、イタリア、ドイツからも参加がありました。

約3時間半に及ぶオンライン例会の主な内容は次の通りでした。

  1. 参加者の近況報告
  2. オンラインのアイスブレーク(宮崎先生)
  3. 今後の予定
  4. ロンドン・セミナー報告(宮崎先生、藤光先生、植原先生)

例会は当分の間、オンラインでの開催になる可能性が高そうです。

獲得研オンライン・ワークショップに取り組む

写真提供:藤光由子, 国際交流基金ロンドン日本文化センター

2020年3月14日、英国日本語教育学会、国際交流基金ロンドン日本文化センターが主催、獲得研協力の「春の研修会」がおこなわれました。テーマは「教育方法としてのドラマ」です。
本来はイギリスのキングズ・カレッジ・ロンドンで開催される予定でした。当初は逝去された渡部代表に代わって宮崎先生がロンドンに向かい、現地でワークショップを行う予定でした。しかし、昨今のコロナウイルス関係で、それが不可能になり完全オンラインの研修会になりました。
日本チームは池袋にスペースを借り、宮崎先生をはじめ7人の獲得研会員がワークショップ第1部のワークショップを担当。参加者は、日本、イギリスをはじめヨーロッパ、アメリカ、アジアの13か国から70名が参加。ウォーミングアップ・アクティビティから始めて、絵本『せかいいちうつくしいぼくのむら』をもとにしたメインアクティビティまでおこないました。これらは、一方通行の放映ではなく、Zoomというテレビ会議アプリを使い、双方向でおこなわれました。
オンラインでワークショップができるのだろうか、という心配をよそに、本番では笑いあり、話し合いあり、質問あり、とても順調で活発なワークショップになりました。新しいワークショップの形が現れつつあります。

教育の新しい方向を指し示す注目の1冊!

『アクティブ・ラーニングとは何か』 (岩波新書)発売中

獲得研代表・渡部淳による新刊『アクティブ・ラーニングとは何か』(岩波新書)が2020年1月21日発売されました。発売以来さまざまな方々に注目され反響を呼んでいます。本書の構成を紹介します。

  • 第1章 授業改革からアクティブ・ラーニングへ
  • 第2章 アクティブ・ラーニングへの移行
  • 第3章 学びを全身化・共同化するアクティブ・ラーニングの実践
  • 第4章 共有財産としての参加型アクティビティ
  • 第5書 アクティブ・ラーニングが定着する条件

アクティブ・ラーニングのあり方を論じた最新の研究成果。平易な語り口ですが、斬新な解釈、深い内容やさまざまな問題提起をふくんでいます。多くの実例や授業実践を盛り込んでおり、読み物としても楽しめます。獲得研の実践も多数盛り込まれています。新しい教育改革の方向を指し示す注目の本。ぜひご一読ください。

【Amazon『アクティブ・ラーニングとは何か』ブック・レビューより】

  1. アクティブ・ラーニングについて考えたり、取り組もうとしたときのよい地図になる。
    「プレゼンテーションやディスカッションのようなさまざまなアクティビティ(学習技法)を介して、学習者が能動的に学びに取り組んでいく(p.i)」アクティブ・ラーニングについて、「概念と、教育改革におけるその意味、インパクト」、そして「アクティブ・ラーンニングを定着させようとするとアクティビティ(学習技法)の定着が欠かせない」こと、「両者の定着が思うほど簡単ではないにしろ努力すべき課題であること(p.195)」を説く本。
    「必ずしも教育を専門としない人々を読者対象に想定している(p.ii)」とあるが、もちろん教師等教育関係者にもきわめて有益である。
    例えば、「アクティブ・ラーニングの多様な形態」(p.39)や「獲得型学習モデル」(p.115)の図は、アクティブ・ラーニングの広がりや自分の実践の「位置」を知るのに役立つ。また、アクティブ・ラーンニングにこれから取り組もうとする時には「まずは通常授業に五~一〇分のアクティビティを一つ組み込むことからはじめ……次の段階として、複数のアクティビティを組み合わせて一時間のワークショップ型授業をデザインする……さらには一週間から数週間かけて〈リサーチワーク→発表/討論→作品・報告書づくり〉といったプロジェクト型学習の指導に挑戦する(p.140)」という叙述が、「ハードルを下げる」親切なヒントになるだろう。
    「授業スタイル自体が教育システムに大きく規定されているものであって、決して教師の心がけ次第で変わるような単純な問題ではない(p.6)」「これから取り組もうとしているのは、長いあいだ教授定型になってきた知識注入型の授業スタイルといういわば大きな岩を動かす仕事(p.33)」とあるところに、長らくアクティブ・ラーニング(著者の言葉では「獲得型学習」)の開発や普及をすすめてきた著者の、苦渋のようなものが感じられる。
    「『授業への参加が、クラスへの貢献につながる』というアクティブ・ラーニングのいわば理念ともいうべきもの(p.27)」というフレーズを読んで、先日、教師の研究会で発表後に司会が質問を促してもシンとして静まっていたことを思い出した。そのあたりの教師のふるまい方も「岩を動かす」ために変えなければならないところだろう。「教師の心がけ」も大切だ。
  2. 学びの技法としてのアクティブラーニングの実践例!
    「主体的・対話的で深い学び」と定義されるアクティブラーニングを「学びの技法」と捉え、実践例を紹介している。興味深く読める本だ。教師たけでなく、保護者、生徒・学生、研究者にも参考になる事例が満載だ。

    1. 第3章の実践例の紹介が本書の白眉である。ロールプレイ、フリーズ・プレイ、なりきりプレゼンテーション、ニュース・ショーが紹介されている。
    2. フリーズ・プレイでは、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を例に、絵画をフリーズ(解凍)して、描かれた場面を再現してみようという興味深い実践例である。『新約聖書』の「最後の晩餐」を参考に、イエスと12人の使徒たちが登場し、イエスの科白「この中に私を裏切った者がいる。私はまもなく死ぬであろう」から始まり、その瞬間の弟子たちの驚きを自ら科白を考えて述べる。演劇の始まりである。知的想像力の育成に効果的であり、感情のぶつかり合い、感動と驚きの場面が新たに創造される。デューイの言う「創造的知性」が涵養出来る取り組みである。
    3. 本書の実践例は授業に活用出来るアイデアが満載だ。しかし、本当のアクティブラーニングとは、このような特別な工夫がなくても平素の授業や講義のなかで実践されている。生徒・学生が教師の話を意欲的に聴いているのであれば、それだけでアクティブラーニングは成立している。生徒・学生が自ら(主体的・意欲的)授業に取り組み、教師が何を伝えているのかを考えているのであれば、それだけで深い学びは成立している。教師と生徒・学生の間で対話が交わされていれば、それだけでもアクティブラーニングが成立しているのである。
    4. このように考えれば、教師が素晴らしい内容の授業(講義)をしているのであれば、もうそれだけでアクティブラーニングである。教師が質問し、指名しなくても生徒・学生がそれに答える。指名しなくても、グループで話し合わなくてもよいのである。優れた授業(講義)こそアクティブラーニングの原点だ。本書から授業中について学べることは多い。教育者必読の文献だ。

    お勧めの一冊だ。