投稿者「staff」のアーカイブ

第133回例会(5月例会)おこなわれる


2019年5月18日(土)に5月例会が開催されました。講師は山地弘起先生(大学入試センター 試験・研究副統括官)で、テーマは「これからの大学生に求められる学力とは ~アクティブ・ラーニングと大学入試改革~」でした。
当日のレジュメの目次は以下の通りです。

  1. 大学入試センターとは
  2. 新テスト(大学共通テスト)への移行
  3. 大学への準備とは:自己成長への責任―アクティブな学びと関わり

新テストの特徴の紹介だけでなく、それが抱える多くの課題も率直に話していただけました。さらに、アクティブ・ラーニングを形だけで捉えると、かえって学生の主体性、自主性が後退する場合もあるという指摘が刺激的でした。先生のレジュメの最後に記されていた言葉(メッセージ)が印象的でした。

「アクティブであること〔人と対等に関わること・自分で考えること〕には『勇気』がいります。しかし、だからこそ成長できる。自分のサポート源を探りながら、少しずつ先へ。」

第132回例会(4月例会)おこなわれる

2019年4月20日(土)に4月例会が公開講座としておこなわれました。テーマは「ここが怖い!子どものケータイ・スマホ~複雑化するネット社会の現状を知り、被害者にも加害者にもならない使い方を教えましょう~」。講師は目代純平先生(チェックフィールド㈱取締役/東京都認定eメディアリーダー)でした。
子どもたちが陥りやすいネット上のトラブルのこわさ、どうしたら防げるのか対応策、親子の信頼関係の大切さなど大事な点を話していただきました。以下が、当日のレジュメ目次です。

  1. 「エルサゲート」とは
  2. 昨今の子どもたちを取り巻く環境
  3. 動画を見て考えましょう ~「ちょっと待って、あの日の自分」(東京都制作)より~
  4. 昨今のスマートフォンの状況
  5. ソーシャルメディアSNSの現状
  6. 「炎上」とは
  7. ケーススタディ ~事例で見る「炎上」の特徴~
  8. まとめ1(子どもに対する対策)
  9. まとめ2(総合的な対策・相談窓口)
  10. ネット依存チェックリスト

第18回高校生プレゼンフェスタ開かれる

2019年3月26日(火)に獲得型教育研究会主催第18回高校生プレゼンフェスタが開催されました。場所は江東区立深川江戸資料館です。
このプレゼンフェスタのねらいは以下の通りです。

  1. 資料や説明などから、江戸の暮らしや人をリアルに感ずる。
  2. 初めて出会った高校生同士、特定のテーマのリサーチワークやディスカッション、プレゼンテーションの活動を通じて、他者理解や合意形成の場を実体験する。
  3. 発表することで自信を深め、表現能力を培い、プレゼンテーション技能を高める。

当日は公立、私立、男子校、女子高、インターナショナルスクールなど、さまざまな種類の高校から33名の生徒が集まりました。はじめて出会った高校生たちがグループを作り、リサーチをおこない、話し合い、そして共同して半即興型のプレゼンテーションに取り組みました。
どのグループの発表でも、迫力のある演技が目立ちました。大事な点を観客にたずねるクイズ、現代っ子らしい笑いのセンス、資料館の展示品を大胆に使う工夫など見事なものでした。グループ内で意見を出し合う、まとめたり調整したりする、役割を分担して表現するなどの様々な活動を短時間のうちに経験して、高校生たちは大きな達成感をえた一日でした。

第131回例会(3月例会)おこなわれる

2019年3月16日(土)に3月例会がおこなわれました。この例会は寺脇研先生(京都造形芸術大学教授教授)講演会として開かれました。演題は「総合的な学習からアクティブ・ラーニングへ」でした。
寺脇先生は1975年文部省(当時)に入省。文教行政畑を歩んでこられました。1990年代には「ゆとり教育」推進の旗頭として全国的に知られるようになりました。
お話のあらましは、以下の通りです。1970年代の「荒れる中学校」「詰め込み教育」「受験戦争」といった当時の教育の問題を解決する方法として、「生涯学習」という理念が提唱されたこと。そしてその後の教育行政は生涯学習実現の流れに沿って進められてきたこと。さまざまな改革、例えば総合学習、高校単位制、学校5日制など、一見すると関係ないように見えるが生涯学習の理念に基づいたものであり、アクティブ・ラーニングもそれに沿ったものだということでした。
なかなか知りえない教育改革の背後にある流れや考え方を知り、大いに啓発されたひと時でした。

新春合宿(第130回例会)おこなわれる

1月4日(金)・5日(土)に新春合宿がおこなわれました。場所はいつもの新木場にある東京スポーツ文化館(BumB)です。1日目は、第1セッションとして小宅崚太先生による授業実践報告です。若い小宅先生。社会科の創意あふれる授業報告でした。続いて、第2セッション。今年度から弘前大学に異動し、教員養成課程で意欲溢れる授業を展開している宮崎先生の報告を聞きました。第3セッションは獲得研のこれまでとこれからを語るセッションです。この中で、今までの獲得研のあゆみ、第4巻の感想、今後の研究・出版の予定、各学校でのアクティブ・ラーニングの実施状況などが話し合われました。

翌、1月5日はすみだ北斎美術館見学をおこないました。まず講座室で古藤学芸員から北斎についてのレクチャー。続いて1時間の常設展見学。講座室に戻り質疑。それからBumBにもどり、グループごとの身体的プレゼンの準備です。博物館の橋本館長、古藤学芸員も見守る中で、

  • グループB「教育者カツシカホクサイ」
  • グループD「Hokusai’s Spirit」
  • グループA「5月5日の北斎」
  • グループC「ライブ!!神奈川沖浪裏」

以上の4グループによる発表がおこなわれました。内容はどれも素晴らしく、古藤学芸員からは次のようなコメントをいただきました。

「自分は30分のプレゼンをつくるのに工夫しているのに、ここで皆さんが5分でプレゼンをすることが信じられなかった。皆さんの演じる北斎が「生きて」いた。新鮮で面白かった。北斎の絵が生きていることを、皆さんが表現してくれてうれしかった。「あと10年生きていれば、一筆一筆生きているように描けるのに」と北斎が書いている。そのことを思い出した。自分もこのプレゼンの中に入っているような気がした。北斎の人物像を深めることができたように思う。」

皆さん、お疲れさまでした!!


第129回例会(12月例会)おこなわれる

12月15日(土)に12月例会がおこなわれました。この例会は公開講演会としておこなわれ、石井英真先生(京都大学)、渡辺貴裕先生(東京学芸大学)お2人の対談形式でおこなわれました。テーマは「研究する教師×省察する教師」。単に与えられた教授プログラムをこなすだけの教師でなく、自分の頭で思考し、実践し、そして振り返ることのできる教師をどう育てるのかをめぐる討議でした。京都大学で同門であり親友のお2人の親しさと、しかし研究者同士という厳しさを感じさせる真剣勝負の討議に参加者は大いに啓発されました。

11月例会(第128回)おこなわれる

11月17日(土)に11月例会がおこなわれました。内容は以下の通りです。

公開ワークショップ 「教師のライフコース研究~両角先生編」
(当日の主な内容)

  1. 渡部淳先生からライフコース研究の趣旨と、手順の説明
  2. 両角先生からご自分についてのプレゼン
  3. 各グループで聞き取った内容について討議、グループプレゼンの準備
  4. 発表
  5. 振り返り

このプログラムには、以下の3つのねらいがあります。

  1. 聞き取りと半即興プレゼンを組み合わせることで、より能動的で表現的な学びのあり方を追求すること
  2. 経験豊かな教員へのインタビューと彼らへの応答を通して、研究会内部の世代間交流を促進すること
  3. 大量退職時代を迎えたベテランの経験を、若い世代に引き継ぐ、新しい職場研修のあり方を開発・提案すること

両角先生のご経験を材料にして、皆でインタビューからプレゼンに活発に取り組みました。今回も楽しく充実した例会になりました。

10月例会(第127回)おこなわれる

10月20日(土)に10月例会がおこなわれました。内容は以下の通りです。

  1. 「獲得研アクティビティブックス」出版企画の紹介
  2. 公開ワークショップ 「KP法入門講座」
    ファシリテーター:藤牧 朗先生(目黒学院中学・高等学校)

夏のセミナーで好評だったワークショップを、もう一度経験しよう、という企画です。内容は次のようなものでした。

  1. 藤牧先生によるKP法の技法説明
  2. グループ内ミニKP法発表「私の好きなもの、好きなこと」
  3. 全員で1つのKPをやるとしたら、どのようなテーマがよいかミニKPでアイデア出し
  4. グループ内プレゼン→グループごとに全体に向けてプレゼン
  5. 挙手で全体テーマ決定。「日本の秋をさがす旅に出よう。」
  6. 各自がテーマに基づいて自分のキーワードを画用紙に書く
  7. 全員がホールに移動。発表順番を調整し、円陣を作りリレー形式で発表

今回KP法の基礎を学び、工夫することで教科、道徳、特別活動など、さまざまな分野でKP法が使えることがわかりました。大きな可能性がある技法です。活発で楽しいワークショップになりました。

9月例会(第126回)おこなわれる

9月22日(土)に9月例会がおこなわれました。内容は以下の通りです。

  1. 参加者近況報告
  2. 公開セミナー 池野範男先生講演会
    講演テーマ:「シティズンシップ教育とドラマ教育~国際理解教育を視野に入れて~」

池野先生のお話はとても刺激的でした。獲得研の課題でもある、市民性教育とドラマ教育に関して、さらに視野を広げていただけるようなお話をしていただきました。

第13回夏のセミナー 盛況のうちに終了しました

8月7日(火)に第13回夏のセミナーが、今年もほぼ100名の方が参加してにぎやかにおこなわれました。ご参加の皆様、ありがとうございました。

今回、参加者で目立ったのが海外で日本語を教えている方々です。フランス、イタリア、スイス、台湾などからいらしていただきました。日本語教育に獲得型技法が使われ始めているようです。これらの方々の参加は、今回のセミナーに国際色を付け加えてくださいました。

全体会は渡部代表の基調提案と藤光会員の実践事例報告です。昨年の第1回全仏高校生プレゼン大会のやり方を見直し、さらに工夫を凝らした第2回大会の発表に感銘を受けました。参加者のお1人は、「渡部先生と藤光先生のコラボレーションがすばらしかった」と感想を書いてくれました。

午前と午後の各ワークショップは、ファシリテーターの個性が存分に発揮されていました。参加された皆さんもいつの間にか声を出し、話し合い、身体を動かし、発表に取り組んでいました。「学びの全身化」と「学びの共同化」が随所にみられたひと時でした。

最後は終わりのつどい(ティーパーティー)です。まず午前のワークショップのメンバーで交流したあと、第2ラウンドとして学校種別のテーブルに移動して交流、大いに盛り上がるうちに、あっという間に終了時刻になりました。笑いと拍手の絶えないひと時でした。解散後も、名残惜しそうにロビーで話し合うグループの姿がいくつもみられました。


(参加者の感想)

  • 受講する前は、自分の授業に取り入れられるのか不安だったが、やってみたらそんなに難しくなく楽しかったのでぜひ授業でやってみたい!
  • みんなで身体を動かすと同時に、所々で先生からポイント解説が入り大変実用的でした。
  • 先生方、参加者皆さんの明るさとエネルギーに影響されました。綿密なご準備ありがとうございます。
  • ワークショップのふり返りがたっぷりあったのが良かったです。他の人の話を聞きながら、新しいアイデアをもらうことができました。

みなさん、来年もぜひご参加ください!!

☆当日の様子を写したビデオ・クリップをご覧ください!
https://www.youtube.com/watch?v=2udWQYjsCa0
☆今回の夏のセミナーについて渡部代表が自身のブログに感想を書きました。ご覧ください。
https://www.kakutokuken.jp/periphery/